知覚動詞の自発性
曇っている夜に月が見えないとき、an in vil xeltとan ins vil xeltのどちらが正しいだろうか。
日本人は前者を言いやすい。アメリカ人はinsをseeで覚えているだろうから、I can't seeの発想で後者を選ぶだろう。
an in vil xeltだと、2つの可能性がある。
1:私の目が悪くて、見ようとしても見えない。
2:目隠しやビルなどの遮蔽物があって、見ようとしても見れない。
なお、同じ遮蔽物でも曇っていて月が見えない場合はins vilが適切。使い分けに注意する。
ただし、天体観測をしているときに曇っていて月が見えない場合は、わざわざ見ようとしているのに見えないので、in vilということもある。
要するに、inとinsの違いは自発性の有無である。
terとtemも同様である。
toanとtoaも同様である。
スピーカーの音が小さすぎて何も聞こえないときはtem。
スピーカーが音を出しているか検査しようとして、小さい音を注意して意識的に聞く場合はter。
対象は同じスピーカーの音であっても、自発性の有無によって用法が分かれる。
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