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セレンの辞典とリディアの辞典

08年現在、アルカの辞書は主に2冊ある。セレンが持っている幻日辞典と、リディアが持っている幻幻辞典である。
ネット上にはKakis氏の作った制アルカのオンライン辞典などがあるものの、メインは上記2冊。

幻幻辞典はセレンも作ったことがあるが、リディアのものとはまったく別データ。
リディアの辞典はセレンが渡した幻日を元に書きなおしたもの。
元はといえば、使徒に制アルカを伝えるために作られた。日本語のままだと分からないため、最初は英語や古アルカ(リュウのフォントを使用)に翻訳された。

その後アルカでの記述が加わり、幻幻英に。
しかし制アルカの改編が相次いだため、事実上幻英として機能した。

アルカが新生になった際、メルが幻幻英をいちど幻英にし、その後幻幻英にした。
具体的には、制の記述を消去しつつ、使える部分は新生訳した。
その新生訳もたびたび新生アルカが更新されたため、更新された。

幻幻英は中期制のころには幻日と袂を分かっていたため、収録語彙数も構成も用例も異なる。もはやオリジナルの辞書になっている。
幻日と分派した最大の原因は、セレンとリディアの仲が当時険悪だったことによる。
中期制の時代にリディアは独自にアシェットでの言語使用状況などを用例として登録したり、新語を登録したりした。

後期制になるとセレンとリディアの寄りが戻るので、しだいに幻日と幻幻の交流が戻ってくる。

その後新生になり、ほぼ一から辞書を作り直す必要が出た。
幻日も幻幻も語彙を減らしつつ、互いに収録語彙をすり合わせていった。
両方に載っている単語は優先的に新生に採用された。
だが完全に分派が収まることはなかった。

主に用例の豊富さにおいて幻日は引けを取っている。やはり幻幻はユーザーも多いので。
ちなみに、アシェットでの用例をそのまま取り入れるスタンスが幻幻。
店で売ってる辞書などの文例を幻訳するというスタンスが幻日。用例の選出基準が異なる。

また、同じ単語の初出が幻日と幻幻で異なることがある。
幻日ではセレンが作ったことになっているが、幻幻ではリディアが作ったことになっている単語が多い。
ただし、アルバシェルトとイルムスについては、リディアとの共同制作だったため、誰が造語者かは両者の辞典で共通している。

いまはメインとなる辞典が2冊ある状況だが、2冊の間で異なる情報が載ることがあるので、好ましくない。
かといってネットに勇み足なセレンと、ネットに消極的なリディアでは、折り合いがつかないことが多い。
ネットでの公開を前提とした幻日と、中の人だけの閲覧を前提とした幻幻では、情報の濃さが違う。
固有名詞は細かい個人情報が書いてあるし、幻日と違って何月何日に何があったという歴史年表的なデータも含んでいる。

公開を前提としないのは05年以前のセレンの辞書も同様だった。
そのため、05年以前の辞書は個人情報をいくらか含んでいる。

なお、03年より前の幻日はさらに細かい個人情報(主に恋愛や人間関係や人の本名など)が含まれていた。
つまり、03,05年と段階的に幻日はプライバシー関連の記述をカットしてきた。
その点で幻幻より内輪向けでない、ある意味安全な辞典になっている。

幻幻は情報量は多くて良いのだが、人に見せるべきでない記述が多いのが現状だ。
こうしたプライバシーをすべて検閲して編集するのは、プロ編集者の経験から言わせてもらえば実に非合理的である。まして漏れを100%無くすという条件を付けるなら、ほぼ絶望的といっていい。それならゼロから作ったほうが早い。
そういうわけで、セレンは幻幻を作る際には、公開を前提とした幻日をソースとして、ゼロから作ろうと思っている。

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