天候動詞の語法について

2015/2/12 seren arbazard

試しに天候動詞で語法考察一つ。※初稿なので後で直す。

同じAという自然現象でも表現法は言語によって異なる。日韓のように「雨が降る」の語順もあれば中のように「降る雨」(下雨)の語順もある。雨を動詞でなく名詞として捉えている。
一方英独仏ではIt rainsのように形式主語+動詞で表現する。「雨る」というように雨を動詞として使っている。不必要な形式主語の分合理性が悪い。伊は形式主語の必要がないので合理的である。「雨+動詞」より早く言え、一番早い。
しかし「雨が降る」「雪が舞う」のように、主語が何かによって動詞を変えるほうが表現力は高い。伊タイプだと雨がどのように起こるかは副詞で表さざるをえない。つまり、「雨+動詞」と「雨る+副詞」の2パターンが考えられ、この2種が最も合理的かつ表現力があると言える。英独仏のように形式主語を必要とするのは非合理的である。

アルカの場合、この2パターンのどちらも可能なので、合理的と言える。esk lunatとも言えるし、eskatとも言えるし日伊両パターンで表現できる。
アルカの語法だと、天候動詞より天候名詞+動詞のほうが多い。雨も台風も自然現象だが、動詞化しやすいのは雨雪程度で、台風など細かい天候になると動詞化しない。細かい動詞は動詞的でなく名詞的と人は捉えるからである。
実際自然言語を見ても、「台風る」と動詞で表現する言語は見つからない。なので最も合理的かつ全ての天候で言える汎用性の高い表現法は「天候名詞+動詞」で、雨など日常的なものにだけ「天候動詞+副詞」を使うというのがいいだろう。ただ動詞が「降る」だったり「舞う」だったりする日本語は天候と動詞のコロケーションを覚えなければいけないところが非合理的なので、どんな天候にも使える汎用性の高い動詞を普段は使い、文学するときは別の動詞を使える仕様にするのが最も優れていると言えよう。すなわち、eskもsaeもlunaと言えるし、arとも言えるが、文学的にはsae milmatと言えるというような感じである。

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