カルディアのREL化試案

2015/9/26 seren arbazard

カルディアをRELにするため、アプリオリ性を高めてユマナと異なった宇宙にします。とはいえセレンがrdで転生できなきゃ物語が成立しない(紫苑も同様)ので、地球と似た環境の宇宙を選びます。ユマナだけでなく複数の宇宙が物理学的に存在し、各宇宙にものすごい数の銀河があるのだとしたら、どこかの宇宙のどこかの銀河に太陽系や地球に似た環境がある確率は高い。
ヴァンガルディやメルティアはアトラスに似たこの地球を選んで紫苑やセレンを召喚したことになる。
ただ、あらゆる要素がユマナの太陽系とまったく同じであるというのはいくら宇宙が無限にあったとしても、ご都合主義的である。そこで、カルディアはカルディアなりのオリジナルな宇宙にする必要性が出てくる。例えば太陽系では惑星は8つだが、カルディアではfaal系は9つの惑星を持つといった違いがある。また、xeltと月の大きさや距離も地球とは異なる。アトラスの大きさも公転・自転周期も地球と異なる。たとえばうるう秒の挿入時期などは地球とアトラスで異なる(とはいえセレンや紫苑が生存できる程度の差に抑える必要がある)。当然暦なども少し変わる。

カルディアとユマナは双子宇宙という根本は変えない(これはリディアの絶対譲れない部分だろうから)。
ユマナは正物質の世界で、カルディアは反物質の世界。神話というかこれらの2つの世界は、元は1つだったという説にする。もともとユマナとカルディアは1つの世界で、これをarkadiaと呼ぶ。存在していたのは太極図のようなデザインの球体で、これをacma t’arkadiaという。この白と黒はそれぞれrydiaとserenという名であり、この2つは1つの存在として結びついていた。彼らが分離したとき、正物質の世界であるユマナが生まれ、反物質の世界であるカルディアが生まれ、セレンはユマナに、リディアはカルディアに行った。この分離の際、viidはリディアに偏在し、かくしてヴィードの無い世界とある世界に分かれた。この分離のとき2つの世界ではビッグバンが起こっている。

セレンとリディアは対(つがい)の神で、分離したリディアはエーステが変わり、そのエーステはcukitefausvirtes(ルキテファウスヴィルテス)であった。2つの世界の差異は片方はセレンがいて片方はリディアがいるということ。そしてカルディアにヴィードがあったということのみ。
スタートラインにおけるこの小さな差がバタフライエフェクトを生じ、2つの世界はアシンメトリックに各々別な形として発達していった。なので、たとえばdefansはデネブの幻名だが、defansとデネブは位置や大きさが互いに異なる。あくまでdefansはデネブの相当物にすぎない。地球から見えてもアトラスからは見えない星もあるし、その逆も然り。
これがfial以前の創世記。イルムスにも追記してください。
なお、このルキテファウスヴィルテスがアルマ・エ・カルディア、すなわちいわゆるアルマである。ちなみにユマナに行ったセレンのエーステ(真名)はユマナにヴィードがないため、不明である。

アトラスと地球の最たる差はパンゲアの形や大きさで、ゆえに大陸の形が異なる。時代的にはたとえばアトラスには日本にあたる島国はなく、海面の下である。地球では700万年前に人類がアフリカで生じ、100万年前頃までにはユーラシアへ渡っている。一方アトラスではljから見て600万年前頃(以下、smでsa mel=メル歴前の略)にヒトが生まれているが、20万年前にはユーマの一族との衝突により、滅んでいる。滅んだ要因は北ファベルで家畜を養い定住していた牧畜民となっていたユーマの一族が持っていた天然痘などの病原菌である。

エルトとサールの形質。
アルマは男神(エルト)と女神(サール)に分かれたが、sm6500万~sm100万頃にかけて、フィーリア島での逢瀬に好都合なよう、自らのDNAを書き換え、形質を変えている。彼らは知的生命体であり、アトラスに生じていた中で最も知的だった霊長類をモデルに、ヒト型に形質を変えている。彼らの死体から生じた12柱の神々もヒト型の形質を引き継ぎ、それはユーマの一族も同様であった。ホモサピエンス(ヒト)との違いは、寿命の長さ、ユニス(神睡)の有無、その他ヒトにはないxitan(紫丹)を作り蓄える紫孔の有無などで、つまり喉頭の仕組みなど、様々な部分でヒトと異なっていた。
ヒトとアテンのDNAは似てはいるが異なり、ヒトとチンパンジーが交配できないのと同じで、アテンとヒトも交配できなかった。ちなみに紫孔というのはサールが作った器官で、アテンの喉にある。ここには紫丹がたまる。紫丹は口臭を主とする匂いの元を集めた玉のことで、これを作ることでアテンは会話やセックスに際し、口腔や胃腸によほどの病がない限りは、不快な臭いを相手に感じさせない。エルトとサールがヒト型の形質を取った際、サールは愛するエルトとのコミュニケーションツールとして言語を作った。それは口を使って行う手段だったため、愛するエルトに不快感を感じさせないよう、紫孔を作った。たまった紫丹は毎朝吐き捨てればよい。エルトもまたサールに不快感を与えぬよう、紫孔を作った。彼らの形質は霊長類をモデルにしているが、それより遥かに進化していて、現代の地球のヒトよりも進化している。彼らやその子らはヒトより美しく、健康で、強く、長生きであった。しかし、ユーマの一族は世代交代を重ねるごとに土着の風土に適応し、紫孔を失うなど、地球におけるヒトに近づいていき、徐々に神性を失っていった。
なお、エルトとサールは霊長類をモデルに形質を作ったことで、その形質を維持するためのカロリーや栄養を必要とすることになった。したがってその子らも同様に栄養を必要とする。神々はフィーリア島で狩猟採集をして暮らし、ガルヴェーユに追放されたユーマの一族もそうしていたが、北ファベルに入ったユーマの一族は農耕を開始し、家畜も作った。
アトラス外、つまり宇宙や別の惑星で暮らす悪魔たちも親であるエルトやサールの影響を受け、多くはヒト型に形質を安定させたが、アトラス以外の星で十分なカロリーを提供してくれる星はなかったため、内臓は退化し、ヴィードを錬金術によってブドウ糖やタンパク質などに変えることで形質を維持していた。つまり悪魔は神を上回るヴィードにより、自給自足を体内で行えたということである。ertとsaarの一族にはそこまでのviidはなかったため、狩猟採集生活を余儀なくされたのである。


今回はここまで。こういう感じで、「もしこの世界が正物質の世界で、それに相対する反物質の世界があったとしたら?」とか「もし現実と違って神や魔法が実在する世界があったら世界はどんな風になってた?」「そしてそこで暮らす人々の言語はどのようであり、その中からいかにして国際語たる人工言語アルカが生まれ、普及していったのか」といった、人工世界と人工言語学上の考察をしていき、「人類初のReallangの制作」という人工世界、人工言語上の実験ができないかと模索しています。

現状のアルカはアシェットやクレールという100人未満の小集団造語者によって作られたシェア言語のNATでしかない。それはそれで新しかったが、この方向性の伸び代はもう見当たらない。何事も行き詰まったらオワコンになるだけ。そして自然淘汰されるだけ。アルカがウイルスのように生き延びるにはミューテーションというブレークスルーをしないと無理。それで、reallangの方向性というのを考えています。

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