ランジュ – 2013年4月14日

※nias注:旧版からの移植記事です。一部削除。

2013年4月14日

 セレンはフェリシア大学の朱塗りの橋の上に一人でいた。
 池を眺めながらため息をつく。

 十年前、恋をした。
 十年後、誰がこんなことになっているとあのときの自分たちは思っただろう。

 彼女はもう新しい道を見つけ、自分はまだ止まった時の中に生きている。

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