凡例
本辞典の凡例

<書式>

見出し語
[品詞タグ]語義1。補足
[品詞タグ]語義2。補足
 :
[類義語]似た意味の語、語2…
[反意語]反対の意味の語、語2…
[類音]似た音の単語に注意
[アクセント]本則どおりでない場合に付す。アクセントを大文字で示す
アトラスでの語源1 | アトラスでの語源2
成立年:造語者:初出文献:語源注記
f_rf:frf_ar:sz_lt:その他の言語 訳語欄
[語法]
単語の使い方の説明。格詞aは母音の前でalになるといったような、文化と関係ない説明。
[文化]
その語の文化的な説明。
【成句】
en t hot tet k tanのような、ことわざなどではないものの、それひとつでまとまって特定の意味になるものは前方に載せる。反対に、ことわざは後方に載せる。従って、成句→慣用句の順番で掲載される。慣用句の独立タグを設けなかったのは、fit bakflelのように成句だか慣用句だか判断の難しいものが散見されるため。
【用例】
語義のほか、格組やコロケーションを具体的に示した使用例。dio ivnのようなコロケーション的なものを前方に載せ、文例のような重いものほど後方に載せる。☆が付いている用例はアルカ独特の言い回しになっているものを指す。用例の書式は次のとおり。

幻文 和訳(『出典単行本』or「出典雑誌論文」キャラ名等:書き手)

出典がなく書き手しか示されない場合、それがその人の語録であることを指す。
例えば(ridia lutia)で検索すれば、その人個人の語録が検索される。


訳語欄について

アルカは「フィーリア=アルフィ語」と「ファルファニア=アルバザード語」のふたつから派生したアポステリオリ人工言語であるため、これらの古語を合わせて知っておくことで語源や語形成を理解しやすくなる。
例えば「重い」はdadだが、古語ではbyuである。byuの名残はmelbaやraavyuなどに現れている。dadだけ知っていてもこれらの単語の語源は理解できない。そこでdadの項に訳語として古語を設けておく。
最後にシージア=ルティア語が来ている。これは厳密にはアルカとは血縁関係がない(f_rfまで遡らない前提で)が、レスティル(アルバザード)は文化的にzgの時代から延々と影響を受け続けてきているため、ルティア語由来の単語も多い。そのため、直系でなくとも訳語欄を設けている。日本語における漢字や英語などと理解されたし。
sm以降はカレンにアルティア人が入ったことから、ルティア欄の右にアルティア語を記すこともある。

語形成や語源の理解・製作の能率化がレーゾンデートルであるため、訳語欄を設けるのは主に基本語とする。すべてに設けることも可能であるが、例えばほとんどの科学の用語は時代的に見てfvやarなどに存在しないため、欄を設けても空白にしかならない。こういった空白にならざるをえない単語はどのみち欄を設けることができないし意味がない。従ってそういったものを捨象していった結果得られる基本語を中心に採録する。

その言語に対応する訳語が存在しない場合は*を記す。訳語欄が見出し語と変わらない場合は.を置く。見出し語と同じでかつ名詞の場合は名詞の性lu, laのみを置いてピリは置かない。


sz_lt欄の名詞の場合、名詞の性をlu,laで示す。aavの項のsz,lt欄にはla kolettと書いてあり、女性名詞とわかる。さらにそれに続いて括弧書きで名詞の性が定まった理由が付加されることがあり、理解を助ける。性はセルメルでは中性があったが、現代では男女いずれかに振り分けられている。ある時振り分けられたものではなく、順次振り分けられてきたもので、99%以上本来は中性だった。それがシフトしていったものなので、現代では男女のみ記す。ひとつひとつに中性名詞から男性名詞というように示すのはバカバカしい。というのも、もともとほとんどが中性名詞なのでほぼすべてに中性から何々と付けることになる。ならば中性からという部分は無標にするのがよい。

____


valn
[形容詞]健康な、ヘルシーな、病気のない
[名詞]健康
[類義語]vivian
[反意語]levn
19:制:val(健康)
[語法]
健康は5段階に分類される。
vivian:痛みも苦しみもない完全に健康な状態。
valn:健康な状態。少し胃がもたれるとか、少し肩がこるとか、生理で気が散るといった程度だとここに分類される。
anvert:不定愁訴を抱えている未病の状態だが、医者や薬には頼らない状態。
levn:病気の状態。かぜのような軽いものから、癌のような重いものまで幅広く含む。
allfis:植物状態。この次は死(vort)。
vivian~valnでいられる長さのことをlivlesといい、アルバザード人の生活習慣に大きく関与している。→livles
[文化]
アルバザード人は健康第一の人種で、食生活や生活リズムや運動に気を配る。医食同源が一般化しており、料理に気を使う。食事と同じくらい重要なのが生活リズムで、一定の生活リズムで暮らすことにこだわる。遊びや労働よりリズムを優先する。
【用例】
tu et volx alkal xalt an xel el xal valn. 健康が一番大切だと思っている。

<外国語見出し>

見出し語,言語名
アルカの訳語.補足
語源


----


kolett,szl
aav
kool,fv.k


<タグ>

・辞書の書式用

出現順に記す。

[類音] 上記
[アクセント] 上記
[語法] 上記
[文化] 上記
【成句】 上記
【用例】 上記

・品詞類

[名詞] 訳語から名詞用法の存在が明らかな場合は[名詞]を省略することがある
[代詞] tu, lu, leなど
[属格] 属格名詞の訳語。sorで「背の高い人」、kagで「金持ち」など。属格名詞なので、sorの項に載っていてもsorenという属格にして初めて「背の高い人」という意味を持つ
[動詞] 「yulを~する」のように訳語に格組を伴なうことがある
[形容詞] 形容詞は通常副詞としても使える。この場合、いちいち[形容詞][副詞]と併記せず、[形容詞]のみとする。例えばvienelは形容詞の副詞的用法と捉える
[副詞]  形容詞由来だが、副詞化すると独特の語義や訳語を持つ場合に記す。形容詞にelをつけて表す
[法副詞] 助動詞に相当するもの。senなど
[遊離副詞]elなしで動詞の前後に来るか、動詞から離れてelを付ける副詞。aluutなど
[文頭純詞] 純詞は文全体を修飾する語。「しかし」など日本語では接続詞に分類されるものも入るので注意。hai(ところで)など
[文末純詞] sei(~かなぁ)など
[格詞] 前置詞に相当するもの
[接続詞] 「~と」「~か」など。「しかし」などは文頭純詞
[感動詞] soonoyunなどの挨拶語も含む
[接頭辞] alなど
[接尾辞] anなど
[接辞] 拘束形態素のうち、wilのように頭にも尻尾にも来るもの。
[天秤詞] (axte, (fleaなど、モダリティを示す。(笑)などに相当。
[擬音] ガチャンなどの音を表す。帰納音の一種。
[擬声] ワンワンなどの鳴き声を表す。帰納音の一種。
[演繹音]規則的に音質を変化させる擬音語。
[擬態語]ジグザグなど、擬音語と対をなすオノマトペの一種。

・固有名詞の下位分類

名詞が固有名詞の場合、[名詞]の代わりに次のいずれかを記載する。

[人名] ユーマの一族
[エルト] ert
[サール] saar
[悪魔] deem
[魔物] adel
[亜魔] delfia
[死神] 正確には魂科だが、そう書くと分かりにくいため
[名前] 固有名詞だが、人でも神でも悪魔でもないようなもの。犬のkooma、生きるOSのelfianなど。
[ランドマーク] 建造物や寺社仏閣やテーマパークなど
[企業] 企業名、社名
[商標] 商品名
[地名] 場所名。東京ドームはランドマークで、文京区は地名
[アトラスの国家] すべて収録。国以外は[地名]。19年にリディアが作ったものが多いが、それ以前にあったものや、20年にセレンが世界地図を作ったときに加えたものもある
[筐堺]rdに作られたkalkovelという地域圏のこと。22年制作
[地球の国名] 造語当時の全国を収録

・シソーラス


[類義語] ふくよかとデブのように、評価による対も含む
[反意語] 明るいに対する暗いなど。ぱっと見たときに見間違えないよう、類義語に対して反義語でなく反意語としている

・ポライトネス

4段階。標準は無標で、俗語と丁寧の間。

[丁寧] 丁寧語や雅語
[俗語]
[卑語]

・位相

単純位相

無標 セート位相(中立位相)
[arden] アルデン位相
[alben] アルベン位相
[yuul] ユール位相
[pikko] ピッコ位相
[amma] アンマ位相
[mayu] マユ位相
[gano] ガノ位相
[yunk] ユンク位相
[milia] ミリア位相
[男性]
[女性]
[遊女]

複合位相

[freint] 男性エタット
[aklet] 男性リース
[arnet] 女性エタット
[rente] 女性リース
[liite] ユンク・ミリア
[yunte] ユンク・ミリア・マユ
[folte] ミリア・マユ

年齢

[幼児]
[老人]

婉曲性

[婉曲] 直接的な表現を避けているのでユンクなどでも使いやすい

方言・外国語

[南方]
[lutia]
[metio]
[altia]

・語形成

語源欄以外の語形成。語義のタグに語形成の説明を委ねる。

[メタファー] 隠喩
[メトニミー] 換喩
[シネクドキー] 提喩
[見立て] その単語を何に見立てているかを表す。例えばkul(話)は「液体」に見立てられているため、ekxom(流れ)など液体に関するコロケーションを利用できることが分かる。

・評価

[ポジティブ] 良い意味
[ネガティブ] 悪い意味

・分野

[アイテム] 武器や防具や道具
[アビリティ]必殺技など
[シェルト] チェスのようなゲーム
[ジョブ] 武士や剣士や魔導師など、rdなどで使われる各ユニットの性質のこと
[武道] アルバザードの格闘技のこと
[ユマナ] 惑星アトラスに存在しない語。地球版アルカにしかない。
[医療] 病気や薬、医者など
[地球の国家]
[地球の星座]
[色] アルバザードの伝統色など
[音楽] 楽器だけでなく音楽関連すべて
[化学] 元素、化合物、その他化学用語
[花言葉] 木にもある。木の場合は枝を贈る
[気象] 天気や天気に関する現象など
[経済] お金に関するもの
[芸術] 絵画や漫画も含む
[言語] 言語、言語学、言葉、文学
[文字] 文字やフォントに関するもの
[京極] 京極についての説明→mana(2)の[文化]の<[京極]タグ>参照
[建築] 家の中のものも。家具は含まない
[言葉遊び] ジョークや駄洒落など
[娯楽] ゲームなど
[交通] 乗り物や道など
[歳時記] 年中行事など
[宗教] 宗教関連
[象徴] メタファーとまではいかないが、その語が何をイメージさせるか
[植物] 植物、野菜、園芸
[親族] 家族や親戚など
[数学] 算数も含む
[生物] 動物は[動物]、植物は[植物]で別タグ。身体語彙もここに入る
[組み数字] 1/4とあれば、4番中の1番の意味
[単位] 長さのメルフィなど
[地学] 地形、地理など
[釣り] 釣り
[電算] IT用語など
[動物] 虫や魚も含む
[被服] 身に付けるものは何でも
[美容] 髪型などにも適用
[牧畜] 牧畜に関連する用語
[魔法] 魔法の名や魔法学。ファイナルファンタジーやドラゴンクエストの魔法に相当するものがある場合は、分かりやすさのため括弧内に併記。
[料理] 器具や料理名も
[歴史] 時代の名前や歴史的事件の名前
[論理] 論理学関連

<記号類>

●フォント

フォントはarkantisを用いる。
arkantisのコードはPDICやWordでは幻字を表記でき、オンラインではそのままのデータでアルファベットを表記でき、互換性がある。

●約物総則

! tempera。エクスクラメーションとして使う。
" 1)norm。引用符。引用した言葉や書名などを括る。
2)kukert。喋り括弧。セリフを括る。
% oksgal。パーセントとして使う。アルカでも同じ文字として21年から採用する。
' selet。
  1)tやsといった一文字の単語とほかの単語ををつなぐ。t'aveltantのように。書名などは括らない。"~"のような文中にセリフが入れ子になっても'は使わない。
  2)単語を形態素や音節ごとに区切る。gil'kov'ezやar'ma'letのように。同音異義語などで形態素の区切りを明瞭にしたいときなどにも使う。
() kert。パーレン。補足、省略可能、出典を示す。 なしの場合は補足。ありの場合は省略可。xion(yumanan)は補足で、tu et (sen) xanは省略可。kertは地球同様数式にも使う。
() osnkert。思う括弧。頭の中で考えている言葉を括る。
* ca記号。強調記号。注釈記号。否定。非文。数式ではnot equal。
+ pok。正号。プラス。足すという意味では使わない。
, tsunk。カンマ。
- tif。負号。マイナス。引くという意味では使わない。ハイフンとしても使わない。
. gain。ピリオド。「~の」やofを意味することもある。miyu.kでmiyuのカルミーユを意味する。
... viint
  1)3点リーダ。余韻を示す。日本語の「あ、そう……」などと同じ。4点リーダは下記ダッシュに対して文字幅が広すぎるため、3点とする。3点だとオンラインでアルファベットになったときも違和感がない。
  2)以下省略を示す。"tu et..."で「これは~」や「これはほにゃらら」の意味。
,,, vitsunk。toto、~、何々の意味。
/ kilp。接続詞oの代わりに使う。miik/lisikで「りんごとみかん」。数式では足し算という意味にはならない。3/4は「3と4」だが、「3足す4」という意味ではなく、「3と4(の比)」という意味で、分数になる。3/4で日本語と同じく四分の三。このときの/の読みはoでなくun。
// 音韻を示す。
: alot。コロン。区切り文字。語源欄などで頻出。
; galon。セミコロン。下記参照。
< = > kalt, kok, nod。不等号。数式では日本語と同じ。語源欄では下記参照。
? kuuno。クエスチョンマーク。
[] arvij。タグを示す。音声を示す。
\ alkilp。円マークでなくバックスラッシュとして扱う。
_ moren。アンダーバー。
  1)ハイフンとして使う
  2)PCのファイル名などでeやkenoを意味する文字として使う。leis_xion.jpgで「紫苑の絵.jpg」の意味。
  3)sov(en)の意味。人の生年などに用いる。(mel 320_380)のように。320 a 380だと与格でなく掛け算に見えるため、sovを使って320年から380年の間生きたという風に捉える。
-- mil。
  1)ダッシュとして使う。素早い沈黙や息を止めるような静止を示す。日本語の「――え?」と同じように。
  2)平調や中止調の代わりに使う。
-  serei。これもsov(en)になる。
{} maam。言い換え可能を示す。
| hasrein。:より大きい区分を作る。語義と語源欄を区切る。
$ & ^ ~ アルカでは使わない。用例訳や語法欄など、和文欧文中で使う可能性がある。


●約物細則

*   用例中で非文を示す。語源欄では廃語・廃用を示す。
?   用例中で、やや不自然を意味する。非文と違って誤用ではない。
??   用例中で、かなり不自然を意味する。ほぼ非文に近い。
/   連言のoの代わりとして使う。
    1)単語同士の連結の場合、"miik/lisik"のように、スペースを入れない。
    2)句同士の連結の場合、"mem l'eks 5 / hasrein l'eks 1."のようにスペースを入れる。tsunkに合わせるとmem l'eks 5/ hasrein l'eks 1だが、/と,ではデザインが異なり、/の場合は前後にスペースがないと不格好で見づらい。
     これは、"mem l'eks 5/hasrein"(5と縦線を表す丸)という解釈を防ぐため。
,   重文を作る場合はooと発音し、単に節を区切る場合はポーズを置く。
    1)an iskat, tautの場合は重文を作るので、ooと発音する。
    2)im an aktat la, la ku soaの場合は従属節と主節の区切りを示すので、ポーズを置く。
    3)名詞を並列する場合はuと読む。miik,aplesでmiik ul aplesと読む。
    この際、1),2)と異なり、スペースを入れない。/と同じ要領で、視覚的にひとつのまとまりを作るためである。手書きの際もスペースを入れない。
    miik,aples,lisikのように複数個,がある場合は、最後だけuと読み、ほかはポーズを置く。これは/と同じ。
    動詞を並列するケースは少ないが、もしする場合は重文のooと読み間違えないように文をよく読む。
    なお、動詞を並列するケースは少なく、かつooと誤解しやすいため、本辞典では動詞の並列の場合はuと書き、,は使わない。
    4)リストとして名詞を列挙する場合はuと読まず、ポーズを置く。
    ridia, ovi, kliizのように名詞を単に並べるだけの場合はuと読まない。
    また、区切りを示すためにスペースを入れる。そうでないと句がリスト化されたときに見づらいため。
    日本語にしたときに「AやB」と訳す場合はuと読む。「A, B」と列挙するだけの場合は読まない。文意によって変わる。
    複雑そうに見えるが実際はそうでもない。:でuと読ませる案もあったが、文が区切れて見えるので避けた。
    ,,案もあったが、,だけで十分弁別できるため、このようにした。
:   区切りを示す。辞書を見やすくするために使う。
;   アルバレンなどのker, tuの代用として使う文字。アルカでも同様だが、;と書いた場合は黙字として扱い、文の区切りを示すために用いる。
    lu et mec 89 t'ern e yuuma; emat daiz xi luko anxal, lad lyudia. の場合、
    「彼はユーマの一族の89代目で、アンシャルに来てリュディアを建国した後に王となった」の意味。
    もし;でなく,だったら、「アンシャルに来た後に王になり、それからリュディアを建国した」となり、意味が異なる。
→  1)~を参照せよ。
   2)右のほうが左より一般的である。
←  左のほうが右より一般的である。例)vik ← vikhim(vikhimと意味は似ているが、vikのほうが一般的)
<   右は左になる
>   左は右になる。〇〇.fv>××.lt = fvの〇〇はltの××になった

●言語名

f   フィーリア語
fv   フィルヴェーユ語
ly   リュディア語
rk   ルカリア語
ard  アルディアル語
ls   レスティル語
rf   アルフィ語(フィルヴェーユ語と同じだが、時代が異なる)
sz   シージア語
lt   ルティア語
lz   リーゼル語
alt  アルティア語、凪語、凪霧
hy   ヒュート語
kt   ケートイア語
in   イネアート語
sk   スカルディア語
md   メディアン語
me   メティオ語
ar   アルバザード語(アルバレン)
a    アルカ
sorn  アルカ・エ・ソーン
pr   プレディス語
fgn   フィガン語
frf  ファルファニア語
vx   ヴェルシオン語
bg   ベルガンド語
dm  ディミニオン語
vm ヴェマ語
lls   ロロス語
無標  現アルカ

●年代

言語名の後に付ける。ltdで古ルティア語。
現代まで続いていれば現。それ以外は新。szsは新シージア語。ltsは現ルティア語。
制アルカはakで、新生はaf。

d   古
k   遠
f   中
v   近
s   現(新)

l   上代(zg_kk):上代はユーマの一族による残存している記録が乏しいため、詳細不明なことが多く、しばしばひとつの年代としてまとめられる。

●時代

fl   フィアル
tm   アルテム
vs   ヴァステ
sr   サリア
cv   ラヴァス
zg   アズゲル
mt   メルテナ
kk   カコ
sm   セルメル
rd   オーディン
nd   ナディア
rt   アルティル
vl   ヴェレイ
al   アレイユ
lj   ランジュ

●暦

sl   セルト暦
ml   メルティア暦
ym   ユーマ暦
im   イムル暦
m   メル暦

8800ymでユーマ8800年。

●人名

無標  seren
r   ridia
m   mel
l   luxia
y   yult
ry  ryuu
km   kmiir
lz   liiza
 :

●語源と語形成

アトラスの語源は地球の語源よりも詳細で、略号を使わないと非常に長くなってしまうため、略号を用いる。

<    「←」の意味。左のものが右のものになるという意味。
>    「→」の意味。右のものが左のものになるという意味。
><    右と同根。franse.lt >< fransで「ルティア語のfranseはアルカのfransと同根」の意。
<>    関連形態素。主に古語について「語源が定かでないものの、〇〇の形態素が関係している」と分かっている場合に使う。
.    「~」を示す。miyu.kでmiyuのカルミーユ。
,    言語名を記す。kaldaiz,lyで「リュディア語のkaldaiz」の意味。
?    推定形。主に古語などの記録の少ない単語に用いる。また、単に語源説が定かでない場合にも用いる。
数字  「.数字」の形で、「第何義から」を意味する。<fris.2の場合、「第二義をメタファーして派生したもの」という意味。数字がなければ通常第一義から来ていることを意味する。
/     1) and。本文でも同様。
     2) アンクレット。複合、合成、混成など。
()    補足。本文でも。
{}    原義。本文では言い換え。
>>    右に継承。継承というのは、その語義がアルカではこの単語に相当するという意味。
<<    右から継承。>>の逆。
e    エーステ。その語が本来的に持つ語形を魔法理論ランスロットに基づいて示したもの。
l    リムレット。音的発達など、音が変化したもの。
k    カルミーユ。音を変え、元の語と違う意味の単語に変化。
xik   省略、短縮、脱落。
hem   狭義化。意味が狭くなる。外延が減る。
han   広義化。意味が広くなる。外延が増える。
axek   転義。元の語義になかった語義を持つようになり、しかも元の語義を破棄する。hemの場合は元の語義にないものは増えないし、元の語義の一部が残る。
monk   転移。元の語義のままだが、外延のみが変わる場合。例えばan.fvから派生したanはan.fvと同じ意味だが、アルデン位相ではなくセート位相を外延に取る。
estel  訳語。借用語を当該言語に訳したもの。vaialmiu.lt→vikarenなど。
vvt   文法化。vezvetem。名詞などの内容語が格詞などの機能語になる現象。
alvez  語彙化。alvezem。文法化の逆。
leimem  一般化。固有名詞yuumaを指すliizが、「小さい女の子」総称を指すようになった例など。
aalem  特殊化。一般化の逆。
kelt   婉曲化。男→カレシとするように、遠まわしに語義を指すように変化したもの。男→カレシのようにシネクドキーの例もあれば、桜田門→警察のようにメトニミーもある。比喩表現を個別に表記する場合もあるが、語形成の理由が「話者が婉曲的な表現を望んだため」というものであれば、kelt表記を優先する。
verk   抽象化。物事を指す「これ」が時間を指す「これ」を意味するようになるなど。
volt   具体化。抽象化の逆。
fovet  オノマトペ。音がそのまま語源となっているもの。
haalvet  演繹音。
kookvet 擬態語。
faia   音象徴。例えばeは水を表す音象徴で、eが付くものは水に関係するものが多い。eri(血)、eria(水)、erei(川)など。同じくpa(アルカではたいていリムレットしてfa)は光に関係するものを表す。faal(太陽)、far(光)など。
yolek  アフォーダンス。転換動詞などに用いる。baog(拳)から動詞「叩く」が生ずるなど。
rsiila  feel(フェール神)の能力から「一目ぼれ」という意味を生じるようなケース。
fris   メタファー。
amox   メトニミー。
ilm   シネクドキー。部分から全体への提喩。zam lunar(足が来る)は「人が来る」の意味なので、全体を部分で比喩している。この逆がvaikkev。
vaik   シネクドキー。全体から部分への提喩。
teel   メルテーブルでできた語。地球の語源欄ではしばしば@で表記。
mv    母音調和。memirvesto。
rapvet  n対語。
fort   復活。一度廃語になったものが戻る。変更点がある場合もある。
ist   異形態。ioとieなど。
geks 反転語。komoとmokoのように音節をひっくり返して主に対語を作る造語法。現実の古アルカに見られ、神話ではfなどに見られる。
lumim  恣意
nemi   語源不詳
selan   民衆たちの間で自然発生したもので、記録がないため語源が不明なもの。

<語源>

アルカの単語には2種類の語源がある。地球の語源とアトラスの語源である。
アルカは実際には地球上でも使われる言語なので、地球で何年にどのような経緯で誰が作ったか記される。
本来幻日辞典にはこちらの語源しかなかったが、異世界アトラスで使われる言語である以上、アトラス上での語源も設定せねばならないとして、アトラスの語源が生まれた。

●地球の語源

訳語欄の一つ上に付与。記述は主に日本語。書式は次のとおり。

成立年代:造語者:初出文献:語源および解説


aav
[名詞]鎖、チェーン
[動詞]yulを鎖で巻く、繋ぐ
[メタファー]つなぎとめておくもの
rd;raavyu,lsl.xik
13:古raavyu(鎖)
raabyu:raavyu:kolett
[文化]
ふつう金属製。身近な鎖はネックレスの部品か、立ち入り禁止に使われる鎖。
【成句】
yun aav 芋づる式に
【用例】
aav oma a nial 犬を鎖につなぎとめる
gil at aav soven la tianal. あの2人の恋愛関係は金によるものだった。
diretan fosat yu yun aav 犯人が芋蔓式(芋づる式、いもづる式)に捕まった。

「13:古raavyu(鎖)」の部分が地球の語源。
省略せずに書くと「13:seren:klel:古raavyu(鎖)」。読み方は――
「メル13年(=2002年)にセレンが制アルカの辞書に記載したもので、古アルカのraavyuから来ている。raavyuの意味は鎖」
――である。

・造語者について詳細は→vetladan

・幻英からの転記と成立年

kofel(変数)やlop(配列)のように、幻英から転記したものは、成立年の箇所は造語年ではなく転記年を意味する。
lopの場合、古でリュウがpalanとした。制でlopになって以降変わらず、22で幻日の新版を作る際にメルがきっかけとなり幻日に転記された。そのような過程が明瞭かつ重要であれば、第二義以降であっても注記を各項に設ける。

●アトラスの語源

地球の語源よりも詳しく複雑である。
地球の語源の上に付与される。主にアルカで記述される。書式は次のとおり。

成立年代ないし継承元言語名ないし借入先言語名:造語者:初出文献;項(補足).語形成 解説

これを各語義ごとに | を挟んで繰り返す。ただし左側の語義やタグから判断できるものについては重複を避ける。

/はanklet(アンクレット)を示す。したがってアンクレットは語形成欄に現れない。
語源は語義ごとに付与。単なる品詞の転用のような自明のもの、他の語義と同様のものには付与しない。少なくとも中心語義と比喩語義には必須。
廃用語義の前には*が付与される。
語形成が複数の項にかかるときはパーレンで分配法則。(t/k)xikで「tとkをankletした後に省略」を意味。t/k.xikだと「kを省略した後tとanklet」を意味。
造語者の無標はrdならseren、それ以外の時代は民衆。
初出の無標はrdならstの辞書ないしdiaklel。それ以外はaの辞書。
語形成の前はセミコロン。成立、語形成、造語者、初出の順にしなかったのは地球の語源と書式を合わせるため。順番を崩さず語形成のみ機械処理で拾えるようにセミコロンを用いた。


aav
[名詞]鎖、チェーン
[動詞]yulを鎖で巻く、繋ぐ
[メタファー][名詞]つなぎとめておくもの
rd;raavyu,lsl.xik
13:古raavyu(鎖)

省略せずに書くと以下のようになる。
したがって、実際には上の記述で下の記述と同じ量の情報が含まれていることになる。

aav
:
:
rd:seren:klel;raavyu,lsl(aav).xik | rd:seren:klel;aav1.yolek | rd:seren:diaklel;aav1.fris
13:古raavyu(鎖)

rd:seren:klel;raavyu,lsl(aav).xik の読み方は――
「rdでセレンが制アルカのklelに記載したのが始まり。
 語形成は省略で、上代レスティル語のraavyuを詰めたもの。raavyuの意味は本項aavと同じ」
――である。
(aav)などは本項の見出し語と同じであれば無標で書く必要がないので、通常は省略している。

rd:seren:klel;aav1.yolek の「aav1.yolek」の読み方は――
「aav(本項)の第一義のアフォーダンスを用いて転換動詞にしたもの」
――である。

rd:seren:diaklel;aav1.frisの読み方は――
「rdでセレンがディアクレールに記した語(=制でなく新生なので、さらに細かい年代が分かる)
 aav(本項)の第一義のメタファーからできた語義」
――である。
タグに[メタファー]とあり、意味的にもメタファーであることは明らかなので通常は省略する。
通常はklelとdiaklelが無標で省略されるので、制か新生かは判断できないかのように思える。
しかし地球の語源欄を見れば13:制とあるので年代は自明であり、これによりklelとdiaklelをともに無標化することに成功した。

●継承

fvやarなどの古語はアルカの主な構成要素になっている。
アルカの単語はsaiのようにアルカ独自のもの以外に、古語からできたものがある。
その内訳は大きく分けて二つ。ひとつはrd以降に古語の形態素を使って新たに作られたもので、地球でいえばルネサンスにラテン語の形態素を用いて作られた学術用語などに相当する。
たとえばandeはLANを意味するが、当然rd以降に作られた単語である。この語源はanxantekaade.lで、anxante/kaadeはともに古語の形態素である。つまりsmなどの時代にanxantekaadeという語があったわけではなく、古語を使って命名しているにすぎない。そういう意味でルネサンスを引き合いに出した。
一方アルカがそのまま古語から継承したものもある。これは借入ともいえよう。しかし借入としないのは、単純にルティア語などの外国語から入ったものと区別するためである。アルカというのはアポステリオリ人工言語であるとともに、fv, frf, ly, ls, arと続く言語の系譜の支流であるから、ルティア語からの借入とfvなどからの借入を同一視することはできない。そこでfvなどからそのままアルカに取り入れられたものを「継承」と呼ぶ。継承には例えばfloraなどがある。

語源欄の「;」の左は成立年代などが来る。例えばaavの場合はrd;raavyu,lsl.xikとなる。
しかしこれだけではraavyu,lslの語源を遡れないため、人工言語製作的には恣意になる。しかし歴史的に見て記録が残っているはずの語源は作るべきなので、raavyu,lslという見出しを別途設ける。
また、raavyu,lslが形態素となる単語はaav以外にもありえるので、aavの語源欄に毎回raavyu,lslの語源を書くのは非合理的であり、その意味でも別項を立てるほうがよい。

一方継承の場合、語源欄の書き方が異なる。floraの場合はfv;lo/ratとなる。成立年代でなく継承先の言語名を示している。
もしaavと同じにするとこうなるだろう。fvはここではtm時代だとすると。

flora
[動詞]思う
[類義語]lo
[反意語]rafis
tm;flora,fv
21:ridia
[語法]
lo

その上で別途flora,fvという見出しを立て、

flora,fv
flora
lo/rat

という記述をする。ところがaav:raavyuと違ってflora:floraは綴字が同一であり、根本的な語義も保持されている。
この場合は別項を立てる合理性がない。そのため成立年代でなく言語名を書いて一項にまとめている。
これをしないとのべつ幕なしに継承由来の古語見出しが増える。継承は実に多いので、幻日辞典は古語見出しだらけになってしまう。
原則として古語見出しは語源屋を惹きつけ、また作者の製作能率を上げるものである。一般的な使用者にとっては検索結果が増えるということはそれだけ目視に時間がかかることを意味し、必ずしも合理的でない。
古語見出しは中身を見れば分かるとおり、行数が少ない。つまり簡単に一語を稼げる。それで幻日にはこんなに多くの単語があるんですよという喧伝には役立つ。が、それで利便性が損なわれるのでは意味がない。それゆえ、古語見出しはあくまで必要最小限に抑える。

●語義の変遷

例えばlantisを引くと――
f;e 個体,f>個々のアテン,fv>人間,frf>lan(人間),lsl>使徒,lss
――こう出ている。まず、フィアルでエーステでできた。そのときの意味は「個体」である。次にfvでは個々のアテンという意味になり、frfで人間の意味になった。次にlslでは人間はlantisでなくlanという語形になり、lantisは意味的に空白地帯になる。そこでlssに人間に代わって使徒という意味が入った、というわけである。

<音調・イントネーション>

・文末音調

急上昇調:mileej:??
上昇調:kuuno,kuunosteira:?
平調:sika:_
下降調:gain:.
急下降調:tempera:!
中止調:kili:|
昇降調:kim:!?

・語音調

急上昇調:lismileej:'??
上昇調:liskuuno:'?
平調:lissika:'_
急下降調:listempera:'!
中止調:liskili:'|
昇降調:liskim:'!?

<音韻>

古アルカの4子音は語源欄に用いる。
順にSer, Zot, Han, Likのように大文字で示す。
例:seren←Seren←Seere(静か)/n(指小辞)

<天秤詞>

(axte):(a  
(flea):(f
(alis):(l  
(xier):(x
(xante):(xn
(duurga):(dr
(viine):(vn
(teems):(t
(myuxa:(my


<数式>

arkantisでも互換性がない。
もともと変数もxでなくtを使う時点で互換性がなく、それなら無理にほかの約物も互換性を持たせる必要がないと判断。

・数字

半角数字のまま使う。

・変数

tkxs順に使う。

・定数

lwjz順に子音の後ろから使っていく。
母音は四則記号に使う。
定数は変数の前に書く。

・符号

+ プラス。
- マイナス。
+- プラスマイナス、プラマイ。
-+ マイナスプラス。

・不等号

< > =を地球と同じく使う。
<=, >=などの組み合わせもそのまま。

・四則

+ 加算
- 減算
* 乗算
/ 除算

読みは順にo, i, a, e。fok, fid, hant, festでも可。

・分数

分数も/で示す。3/4で四分の三。3+4ではない。
読みはvi un val。
帯分数はqwertyでは使えない。仮分数にする。

・小数

gainを使う。0.4のように。
読みはyuu int val。

・カッコ

地球と同じ。(), {}など。

・単位

m メルフィ。m
b メルバ。kg
 :

数式中では[]内に入れる。
[m/m]で時速メルフィ。
[]は混乱ない場合は省略できる。あるいは下記同様大文字にしてもよい。

・特別な定数

重力加速度gや摩擦係数μのように特定の名称が定まっている係数については幼字を使う。これは幼字を使う文化圏の強みである。もし漢字圏が科学を発達させたら特別な定数は漢字一文字で示されただろう。なおarkantisでは幼字を表示できないため、その字の読みを用いる。

・その他

絶対値は||で示すが、これはqwerty用の表記で、実際にはoという幼字を使う。
指数は^で示すが、これも本来は幼字を用いる。

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