alx
[名詞]
[動詞]yul(人や注文内容など)をaの数に含める、数に入れる、計算に入れる、計上する
[類義語]palet、pasol
[反意語]fala
[レベル]
13:制:古:palala(数)
palala:palala:palx
[語法]
<各言語の数>
アルカ→本項
アルバレン→sidalx
ルティア語→tiaalx
フィーリア語→seltalx
フィルヴェーユ語→sartalx
アルティア語→nagialx

ルティア語は12進数。フィーリア語は5-10-20進数。フィルヴェーユ語は5-10と5-12進数。アルカとアルバレンは10進数。アルティア語はfvの5進数の名残のある10進数。

<基本>
0から9まではyuu, ko, ta, vi, val, lin, kis, nol, ten, los。10はonで11はonko。日本語と同じ数え方。
<アクセント>
一桁のものはその単語にアクセントが来る。kOなど。
二桁になると、一桁目にアクセントが来る。ontAやvalontAなど。第二アクセントは最初の数の後に来る。結果的に、vAlontAのように発音される。なお、valonなど、切りの良い数はvAlonのようになる。
三桁はvIgalvAlontAのように3つに区切って発音される。一桁目が第一アクセントで、左に行くほど副次アクセントになる。
四桁も同じシステム。
<位取り(zontev)>
位はon(十), gal(百), kot(千), sen(万)までが基本の単位。
億からは4桁区切りで単位を作る。アルカで大きいと考えられている動物の名前を元にして単位は表現される。実際にはサメの方がクジラより大きい種があるが、アルバザード人の感覚だとサメのほうが一般に小さいなど、文化的な見方が含まれているので注意。
どの動物もアルバザードに生息するもので、大きかろうがキリンやコンドルなどは除外される。象はアルバザード領内に生息はしていないが、輸入されてからは知名度が高く一般的。
viks←vaiks(山猫=億), avem←avom(狼=兆), dult←delt(熊=京), fanz←fenz(豹=垓), viot←viet(獅子=ジョ), kanon←kano(鷲=穣), hard←hird(鮫=溝), box←bex(鯨=澗), kamet←kaim(象=正)
なお、正で10の40乗になり、聖数の4が出てきているため、ここでストップする。これ以上の数は10の何乗と表現する。
一方、マイナス乗についても同様である。
ton(割、分), lar(分、厘), nit(毛、毫), fat(糸、絲)までが基本の単位。
それ以下はアルバザードで小さいと考えられている一般的な動物を元にしたものを使う。語形がほかの数字に似ているものは省かれる。例えばkoko(鳩)はko(1)と似ているのでアウト。
ome←oma(犬=沙), ketti←ketto(猫=漠), femet←fem(鶏=瞬息), vokm←vekm(鴉=虚空), eret←erit(蝙蝠=涅槃寂静), komet←kamt(鼠=マイナス28乗), zelk←zolk(栗鼠=マイナス32乗), txet←txit(雀=マイナス36乗), estan←esta(蛍=マイナス40乗)
<ヒュート式位取り>
ヒュートやルティアは3桁ごとの位取りを使う。どちらかがどちらかにその数え方を伝来した関係ではなく、単に同じシステムを採用しているにすぎない点に注意。
リュウがヒュート人だったため、電算関係は3桁区切りのものを使うことが多く、結果のちのアルバザード人を悩ませることとなった。現在では科学やテクノロジーでは3桁区切りを使うことが多く、経済や日常生活では4桁区切りを使うことが多い。簿記や電卓は4桁区切りとなる。
地球のSI国際単位系ではプラスの乗数は1乗のデカから24乗のヨタまでであり、マイナスの乗数も同じ範囲であり、計20個の位が存在する。
一方ヒュート語ではプラスの乗数は12段階あり、マイナスも12段階あり、1乗から30乗までそれぞれ存在し、計24個の位がある。エルトの本拠地であったヒュートは文化的な神の影響力が多く、神々が開発した12進法の影響が残っており、12個ずつの位は非常にキリが良い。同時に彼らは10進法も使うため、乗数が綺麗に30乗で止まる点もキリが良く、古代ヒュート人の智慧が見て取れる。
ヒュート語ではこれら24の位を節気になぞらえ、節気の名で表現し、数学的見地に芸術や季節感を織り込んだ。しかしアシェットの使徒であるリュウはこれをアルバザード式の節気に置き換えて表現した。このことが後世にも残り、新生では3桁区切りの桁はアルバザードの節気を元にした単語で表現される。
3乗までは実質on, gal, kot, ton, lar, nitと同じであるが、アルバザードでは単位(地球でいうセンチメートル)のようなものにはこの3桁系を使う。10キログラムをアルカ風にすると10 kotmelbaになるが、直訳すると「十千メルバ」である。十千というのはいかにもわかりづらい。そのため、単位には3桁系を使い、4桁系は純粋に数値を指す。
プラスは立春(デカ)から大暑(30乗)までで、春と夏を使う。
マイナスは立秋(デシ)から大寒(-30乗)までで、秋と冬を使う。
いずれも4音素までなので、日本語よりは冗長になるということは少なくともない。同じ子音で始まるものが多いので、適宜子音をずらしてある。

・プラス

anxa:1:デカ
inge:2:ヘクト
mein:3:キロ
diel:6:メガ
lion:9:ギガ
alim:12:テラ
laem:15:ペタ
inus:18:エクサ
elir:21:ゼタ
seam:24:ヨタ
kmil:27
miat:30

・マイナス

gard:1:デシ
fain:2:センチ
nois:3:ミリ
laid:6:マイクロ
adir:9:ナノ
grer:12:ピコ
jand:15:フェムト
weid:18:アト
beil:21:セプト
vefl:24:ヨクト
zian:27
tein:30

<数の種と序列>

数の種は3種。数値(palet)、番号(fala)、組み数字(rapalx)。
これに序列(asik)と非序列(ixat)の2種を組み合わせて6種作る。例えば序列組み数字はasikrapalxとなる。

序列は上下関係のあるもの。非序列は上下関係のないもの。
組み数字3は序列系がvangar, lanser, blizであり、vangar>lanser>blizという上下関係がある。成績を3段階で評価する場合などに使う。vangarが一番良い。
一方、非序列系はslea, bcea, trea。優劣がなく、成績などには用いない。クラスの名前など、上下関係のないものに用いる。

序列数値は1が下。例えば1点<100点。
序列番号は1が上。例えば1位>100位。
序列組み数字は既に見たとおり、登場が早いほうが上。例えばvangar>bliz。

日本語ではこれら3種の序列が定かでないため、しばしば混乱が生じる。1というのは良いのか悪いのかよく分からない。
順序なら良いを意味するが、成績なら悪いを意味する。さらに英語まで入ってAという評定だと成績でも逆に良いを意味することになる。日本人なら誰しも「はて、この1は良い1なのか?」と思ったことが一度はあるだろう。
アルカの場合、3種の序列を明瞭に区別する。それがいいかどうかは分からない。少なくとも組み数字を覚えるのはネイティブ以外には困難であるから。

歴史的には序列と非序列の区別が21年までなかった。非序列で圧倒的に占められていた。
21年にメルが既存の組み数字10(古アルカの10)がほかの組み数字と違って要素同士が互いに等価な感じがしないと言い出した。それがきっかけで序列と非序列という区別に至った。セレンが両者を区別し、同年に序列系を拡充させた。
厳密にいえばこれまでもたとえば評価を4段階で付けるときにaxteなどとするのは違和感を感じていた。アシュテがシエルより優れているとは思えないし、その逆も然りだからだ。そこでaxteでなくtなどを使うこともあったが、これもあまりしっくりこなかった。今回のことできちんと考えるきっかけとなった。
なお、発端となった組み数字10そのものはその後結局序列でも非序列でもないものとして組み数字から排他された。

<歴史>

指の数を使って表現したseltalx→10進法に変化したsartalx→武器の長さを元にレスティル軍が独自に定めた符牒としての数が広まったsidalx→sidalxを元に作られた制アルカ→それを変化させた現在のalx
【用例】
alx sor{tin} 大きな数

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