dalha
[名詞]ダルハ、印章、印影
[名詞]スティグマ、聖痕
[名詞]バッジなどに書き込まれている身分を示す記号のこと
[レベル]
19:ilmus:ridia:dap(額)/paal(古:光)/hara(痣)。今まで特に名前がなく紋章としていたので命名。アシェットが特別であることを示すもの。アシェットだけが唯一テームスを倒したラシェットであることから、特別な設定が付けられている。シェルトができるまではダルハは使徒記号という別の形をしていたが、シェルト以後はダルハはシェルトで使う幻字になった。だから本来使徒の額に浮かんでいたのは使徒記号なのだが、ややこしいので始めから現在のダルハが浮かんでいたことになっている。
[文化]
神代に神々が書簡などの個人認証に作った紋章。確かにその人のものであるというのを示すための道具で、家紋という概念がなかったころに作られた。
自らの名を示す幻字ではサインとして単純すぎで、容易に捏造できた。そのため複雑なデザイン文様として作られた。家紋はこれを真似て後に作られた。植物や動物などを象ることが多い。
身体に描くとヴィードの流れをよくする。額ならvir、手ならyuno、腹ならnoaという具合に。
神々は式典などの際、額に描くことがあり、これが元でdalhaと呼ばれるようになった。普段から額に描くのではなく、神祇の一環。
額に浮かぶ紋章ということでは後述のアシェットの紋章もそうで、その紋章もdalhaと呼ばれるようになった。が、両者のdalhaはあくまで別々のものである。

dalhaは神代のうちに人類に伝わった。人類の特徴は、一生涯で複数のdalhaを使い分ける点である。
例えば14歳のセレン少年は「氷晶躯龍」をdalhaにした。氷の結晶に封じ込められた龍の躯という意味で、当時彼が格好いいと思っていたものを集めたもので、強そうなものやカッコいいものにあこがれるという少年期の幼稚さと純粋さが現れている。要は中二病である。
28歳のセレン青年は「風柳」をdalhaにした。当時青年は人間とは、男とは、強さとは、正義とは、などといったことに悩んでいた。
幼少期は強さとは硬く頑強なことだと考えていた。しかし硬く強いものはしばしば猛攻を受けると防ぎきれずにつぶれる。つまり、もろい。筋肉も硬いと一見強いが、損傷しやすくもろい。
一方、柔軟でしなやかな筋肉は丈夫で強い。植物も同じで、風の強い土地の植物はしばしば風に立ち向かうための太い幹を持つのではなく、風を受け流すススキのような構造をしている。力を受け流し、損傷を少なくする。柔軟なほうが実は強い。
では、柔軟で受け流されるだけでよいのか。それでは単に強いものに巻かれるだけで、自分というものがない。
しかしススキはどうだろう。ススキは東西南北に風の向くまま流されるが、けして根の位置だけは変わらない。根だけは動かない。
自分の根っこの部分だけゆるぎないものを持っている。そしてそれは根という場所にあるため、これ見よがしに他人に見せびらかすものでもない。それが本当の強さなのではないか、と青年は考えた。
そこで青年はdalhaに靡芒(風に靡くススキ)を選んだが、ススキは外来種で、当時のアルバザードにはまだ入っていなかった。
そのため周囲の仲間から「独りよがりにならないでほしい」といわれ、同じ外来種でも既に輸入されていたヤナギを選び、「風柳(かぜやなぎ)」をdalhaにした。

このように、人間は神と違って成長が遅く寿命が短く精神的に脆く迷いやすい。
したがって自分を表す象徴も経年変化し、dalhaを生涯に複数持つことになる。
しかし複数のdalhaを見ていくことでその人がどういう成長や人生を送ってきたかがわかるため、しばしば貴重な史料となる。

sm以降は次のような習慣ができた。dalhaは最初に親が与え、10歳まで使用する。その後自分で変更する場合は変更する。
タイミングとしては伝統的に10,14,20,28,37…という数字が一般的であり、これはおおむね人間性が変化し落ち着く時期に一致している。

ただし、一般に女子は男子より変更が少ない傾向にある。女子は10歳までに人格が出来上がり、その後は男子ほど成長しないため、少女期に作ったdalhaを使い続けることが多い。
男子は思春期を通して哲学的な問題に悩み、考え抜き、大人になっても社会的な試練が多い。また、少年期は女子より幼稚で成長が遅い。このことから、dalhaの変更が女子より多い。
女子は身の回りの人間関係や自分の容姿など、地を這うような次元では悩むが、人間とは何か、正義とは何かなど哲学的な問題を高尚に考えることは稀である。また、人に叱られても反省せず、「あたしかわいそー」の発想なので進歩がない。学問や理念よりも今日の食事と明日のスイーツなので、発展性がない。そのため、身近なものをdalhaにし、可愛いと思うものを選ぶ。哲学的な意図はなく、単に「好きだから、可愛いから」という理由でdalhaを選ぶ。dalhaを変更する場合はたいてい新しい可愛いものを見つけたときである。ただし、躾の行き届いた一部の家庭の女子はこの限りでない。

<アシェットのdalha>
アシェット28人の額に浮かぶ紋章で、ほかのラシェットにはない。人によって浮かぶ文様は異なる。いずれも意味のない幾何でなく、古アルカの幻字である。セレンはルシーラ、メルはハルマ、リディアはディアに似たリディア独自の文字というように。ダルハが浮かぶと急激にヴィードが高まり、気分が高揚し、強くなる。クミールだけはダルハが出ても高揚せず、冷徹に敵を切り刻んだため、アルシェから畏怖された。大人になるにつれダルハは出なくなっていった。

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