leavet
[言語]敬語、敬体
[レベル]
21
[文化]
●敬語3種

尊敬語(soksvet)、謙譲語(listvet)、丁寧語(alitvet)の3種が存在する。

・尊敬語

尊敬語は動詞の前にmistを付けて示す。
動詞は丁寧形になる。
代詞は敬体を使う。
ti ku tu a non→halka mist rens tu a meid.

名詞の前にmiを付けると尊敬語になる。
聞き手に対する丁寧さが後述するanで、相手に対する敬意がmiになる。
従って、midyussouとandyussouはニュアンスが違う。midyussouは話し相手に、andyussouは聞き手全体に対する敬意。
miveldとanveldも意味が違う。anveldは「お酒」という単なる丁寧表現。miveldは相手に対する敬意なので、その酒が相手の所有物や製造物であることを暗示する。
同様にanhekkaは「お手紙」という柔らかな表現で、mihekkaは相手からの手紙という意味。
ちなみにhekka自体がやや子供っぽいので、mihekkaは妙。anhekkaは問題ない。
なお、ここでいう相手とは目の前の二人称でなく、話題に上がっている三人称でもよい。丁寧は対象が聞き手全般に渡るという違いがある。

・謙譲語

代詞の敬体が謙譲語となる。尊敬語と合わせて使う。謙譲語を使うのに尊敬語は使わないのは不自然。
代詞に接頭辞のbeを付けても謙譲語になるが、あまり多様しない。beamiで拙者、小生など。

謙譲表現は主に「~させてください」という句で表す。
mir yuus men rens tuで「申し上げる」。ここではkuでなくrensを使う。
mir yuusatで過去依頼形にすると「~させていただきました」の意味になる。mir yuusat men axt est fiina salaで「代筆をさせていただきました」の意味。

・丁寧語

丁寧語は文末純詞を使う→an(7), aata

名詞の前にanを付けると丁寧語になる。anveldで「お酒」。andyussouで「あなた様」。anvikで「殿方」。

●相対敬語

アルカの敬語は相対敬語で、絶対敬語の韓国語などとは異なる。
家柄の良い娘は父親を尊敬語でfreinoaと呼ぶが、人の前ではkaan noanと呼ぶ。

アルバザード人は一般に自分でも他人でもそうだが、誰かを貶めることで誰かを持ち上げるというやり方を好まないため、豚児や愚妻などといった謙譲表現は「やりすぎ」と感じて避ける傾向にある。

●動詞

前述のとおり、動詞の前に副詞のmistを置く。

mist luna:いらっしゃる
mist tau:お求めになる

mistを伴なう場合、kuはrensになるなど、動詞は丁寧形になる。

mist ku→mist rens:おっしゃる
mist kui→mist xen:召し上がる
mist sab→mist lein:お召しになる
mist mok→mist xidia:お休みになる

●名詞

本来的に丁寧形を持つ名詞があり、それが丁寧語として使われる。

kaan(父):freinoan(お父様)
esn(傘):leeze(お傘)

anやmiを付けることもできるが、あらゆる名詞に付けるのは慇懃無礼な印象を与える。
単語単体で文を作る場合など、状況に応じてanやmiを使う。

×"halka mist xen anrei anmian?"(お酒を召し上がりますか?):くどい感じがする
○"anrei?"(お酒で?):動詞が欠ける文なので名詞で丁寧さをフォロー

・形容詞

形容詞や副詞にmistやmiは付かない。

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