tas
[名詞]試験、テスト、実力テスト、検定、検定試験、考査
[レベル]
19:制:taps
[文化]
日程→diasel, melsel

・日程

学生の試験は毎年二回実施される。ディアセルの直前と、メルセルの直前である。卒業見込み生にとってはメルセルの直前の試験は卒業試験でもある。試験は授業と同じ時間割で行われる。記述式の試験で、マークシートはあまりない。また、筆記試験の他に面接試験もある。口頭で質問される事項に答えられるかがポイントとなる。
試験の結果はfant, erfi, letti, freaで評価され、freaは赤点である。評価は絶対評価である。だからその気になれば全員がfantでもありえるし、全員が落第することもある。

・アルバザードの試験

アルバザードで実施される試験問題は、どの科目でも単に答えを出せばよいものではなく、「なぜそうなるか」が含まれるものが多い。国語算数理科社会どの科目であれ、「なぜ」を考えさせる仕組みになっている。これはアルバザード政府が自発的に考える人間を育成したいと考えているためである。以下に例を挙げよう。

アルバザードにおける数学の試験問題例

ミールは問うた。「0!は、ふつうに考えれば0になると思うが、これは正しいか」
ミールの考えは正しいか。もし正しいなら証明せよ。もし違うなら、なぜミールはこう考えたのか説明し、0!の値を求めよ。

模範解答

ミールの考えは誤り。ミールが0!=0と考えたのは、「階乗はnから1まで1つずつ数を変えながら掛けていくもの」と考えたため。よって彼女は「0!=1×0=0」と考えた。
他方、(n-1)!=n!÷nであり、n=1のとき0!=1である。よって0!=1。

以上を見ても分かる通り、アルバザードでは物事を言葉できちんと説明できる人材を育成している。
計算だけなら機械でもできる。問題だけならパターンプラクティスをすれば誰でも解ける。計算だけしても演習だけしても「なぜかを考える力」はつかないし、理屈を言葉で説明する力もつかない。
アルバザード人は論議が好きな民族である。相手が間違っている場合、なぜ相手が間違っているかを説明する必要がある。自分の正しさを証明するだけでなく、なぜ相手がそのような間違った考えをしているのか、その思考の過程を汲み取って理解する必要がある。
議論において重要なのは自分の正しさを主張することだけではない。相手の間違った思考回路を指摘し、説明することもまた大事である。そうでなければ完全に論破したことにはならないし、第一相手が納得しない。
分かっていない人間にはなぜその思考過程が間違っているのかを説明する必要がある。それゆえ、アルバザードにおける問題はこのように誤った思考回路を提示し、なぜそれが間違っているのかを説明させた上、相手がどのような思考過程でそのような誤謬に至ったかまで説明する必要がある。日本人の識者はしたり顔で「なぜ『ふつうに考えれば0!=0になる』のかがむしろ全く理解できないのですが」というようなセリフを吐くが、これは自分の持っている正しい知識の量をひけらかしつつ、自分の正しさをさも当然のことと涼し気な顔で言いたいだけである。アルバザード人は相手の思考回路を理解できない己の無能さを恥じるため、そのようなセリフは恥と捉え、言おうとしない。

アルバザードではこのように、問題の背景にある「なぜ」に答えねばならない。その上で日本と同じように通常の演習問題も解かねばならない。ゆえにアルバザードにおける試験は日本のそれと比べると非常に難しく、また論議力を付けさせる上で非常に有益であるといえる。
日本でいうような単にお勉強ができる秀才タイプでは、切り抜けられないことが多々ある。自分で言葉を使って自分の考えを表現し、相手の考えを理解した上で言葉で整然と反論できる力がないと生きていけない。
アルバザードは上層部にマニュアル人間を必要としていない。それはアルバザードがsmから2000年近くにわたって持ち続けてきた理念である。当時のアルバザードはルティアのような魔法兵団もなければメティオのような魔獣兵団もなく、特筆したものがなかった。それが世界一の強国になったのは、常になぜかを考え独自の発想を生み出す人材を育成してきたためである。
アルバザードにおいて単なる計算問題のような設題はまずなされることがない。例えば1+1=2のような簡単な計算問題であっても、「1+□=2になるような数を□に入れなさい」などという形で出題され、計算以外の思考を強制させられる。

反面、fiankaのような低学年のうちは計算力が大事とされるため、lazka以降とはまるで逆で、完全に公文式で理屈抜きでひたすら計算問題や書き取り問題を写経のようにやらされる。特にアルナ校のような名門校では、子供が腰痛になるくらいの量を出題し、演習させる。
暗記科目もfiankaのうちに地獄のように覚えさせられる。例えば日本では6年生までに歴史を覚えるが、アルバザードではfiankaのうちにイルムス全てを暗記させられる。

なお、アルバザードは合理主義の国なので、適材適所や船頭多くして船山に登るといった事柄も認識している。
アイディア力のある人間ばかりいても技術者がいなければモノづくりはできない。そこでmanakaに行く際に、普通科に行くか専門科に行くかを選択する。専門科に行くと公文もびっくりするくらいのパターンプラクティスと演習の繰り返しの日々が待っている。そこでは考える機会は奪われ、ひたすら機械になるよう徹する訓練が行われる。いわゆるブルーカラーやITワーカーにこの層が多い。
なお、言うまでもなく支配層は普通科出身の「考える力のある人間」たちである。問題は解けるがそれを説明できない人間は日本と違って見下される傾向にある。
【用例】
vast tas 試験に受かる
vas tas t'alf 数学の試験を受ける、数学の試験がある
ev{ar} tas 試験を課す、試験を行う
an til tas im kest. 明日はテストがある。
ar tas 試験を受ける、試験を与えられる、試験を与える。多義的。
"im kit, tu at tas kalis le kip dajna laates. 「最初はちょっとした親切心を観るためのテストだった。
"see non evat tas kes a lendi yuli daj sein. 「そんな親切な子供たちに次のテストを行った。

a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 
tasの見出し語検索:1