yuvel
[運動][武道]ユベール、ユヴェール、ユベル、ユヴェル、格闘技、武道
[類義語]bcanz
[アクセント]yuvEl
[レベル]
古:yu/vel(闇を食らう)
[文化]
・概要

rdの時代にアシェットが作った実践戦闘術。アデルや犯罪者から身を守り、或いは倒すためにアシェットが民間に広めた。その結果、それ以降アトラスの世界規模的な戦闘術並びに格闘技としての地位を得るようになった。
現実にはルティア家個人の格闘技をアシェットに広めたものを指す。リーザが護身術として使徒らに学ばせたものをリディアやセレンらが洗練させて体系付けた。
打突は回転系のものが少なく、軍隊の戦闘術をモチーフに作られている。また、靴を履いて服を着た状態での戦闘を始めから想定している。
敵を制するよりも破壊する方法を重視しているため、危険な部位を狙う技が中心となる。練習時は寸止めをするより、打点をずらすか防具を着ける方法の方が人気のようである。打点は関節や筋肉の薄い部分だが、こういうところにこそ防具を着けづらい。なので打点をずらすのはある程度必須であろう。
また、武器の使用を前提としており、特に棒とナイフと銃の使用を考慮している。棒と括っているのは木刀、剣、バット、木片などを代表するものである。

・実戦的な戦闘術としてのユベール

現実のセレンはフルコン空手、キックボクシング、少林寺拳法、柔道、剣道、居合、棒術、弓道、合気道、鎌術、銃の取り扱いの経験がある。
様々な格闘技や戦闘術を行ったが、どれも実戦向けではないというのが結論だった。
セレンは高校時代を中心に路上で頻繁に裸拳で喧嘩をしていた。拳を骨折しても放置したまま喧嘩し続け、中指が化骨したほど喧嘩に明け暮れていた時期があった。
その実戦経験からして、どの格闘技もスポーツであり、実戦向けではないと感じた。
例えば空手はセレンが経験したのはフルコンだったが、顔面への殴打はなしというよくあるルールであった。顔面を殴られないという安心感があるため、明らかに実戦なら殴られる間合いにも平気で顔面ノーガードで入っていく。これはフルコン空手の自由組手を見ればすく分かることで、明らかに「今殴れるだろ」という場面で殴らない。これは全く実戦的ではない。現実にはそのような間合いの取り方は起こり得ない。当たり前だが、殴られてしまう。
ちなみに極真ルールは実践的でないと感じたが、空手の中では大道塾空道が一番実践的ではないかと感じる。あれは投げや関節も豊富に取り入れているのでかなり実戦向きだと思う。
キックボクシングについては剣道と同じく道具を使ったスポーツであると感じた。最大の理由がガードの方法である。相手の拳をはたくパリィはまだいい。しかし腕でガードするブロックはグローブありきである。ボクシングのガードの大半は実際は両手を眼前に置いたグローブでの防御である。これは現実にはまるで役立たない。実戦ではあのような大きなグローブをはめないため、あのようなガード方法では相手の拳がこちらの拳と拳の間をすり抜けてしまう。あのようなガード方法は実戦ではまず取れないのである。ボクシングはガードしてダメージを減らしつつ、打たれること前提で打ち合っていく。グローブをはめた拳なので重いが痛くはなく、裸拳と違って複数回打っても受けても体が壊れない。ゆえにキックボクシングはグローブありきのスポーツであり、剣道と大差ないと感じた。もしキックボクシングで喧嘩をしようと思ったら、竹刀を持ち歩くがごとくいつもグローブを持ち歩く必要がある。もちろんグローブなしでも喧嘩はできるが、いつものような戦い方はできなくなる。つまりふだんの実力が出せないまま終わってしまう。
また、空手にもキックボクシングにも言えることだが、基本的に蹴りは回転系が多い。空手は回し蹴り、キックボクシングは左ミドルや右ローなどを多用するが、いずれも分類上は回し蹴りである。これが実戦向けでない。回し蹴りというのはパンチよりスペースを取る。それなりに広い場所でないと繰り出せないし、ガードレール、電柱、道路標識のポール、路上の自転車、室内なら机などが障害となり、しばしば打つことができない。その上前蹴りと違って回し蹴りは基本脛で打つ。キックボクシングなどでは防具を脚などにつけてスパーリングを行うから脛を折ることはまずない。ところが実戦は違う。回し蹴りを打ったら相手は膝か肘で合わせてくる。人体は肘のほうが脛より硬くできているので、両者が接触すれば攻撃したほうが逆に折れてしまうことがある。実際にプロテクターなしのK1などでローに膝を合わせられて攻撃したほうが逆に脚を折るということがある。プロでさえそうなのだから、素人はまして危険である。
また、地面がぬかるんでいたり濡れていたりしない保証もない。段差や坂でない保証もない。地面が不安定なら軸足が不安定になるハイキックなどはましてもってリスクが高くて打てない。
さらに、回し蹴りは懐に入られやすいという決定的な欠点がある。ナイフなどを持った相手に回し蹴りは非常に危険である。
回し蹴りは脚を取られて転ばされマウントされやすく、リスクが高い。空手やキックボクシングで回し蹴りがあそこまで不自然に多用されているのは脚を取ってからのマウントや固めというルールがないためである。実戦では脚を取ってマウントされるリスクもあり、あんなに安易には打てない。
さらに、素足で打つという前提も現実にはありえない。実戦では靴を履いて戦う。このとき脛は守られていない。しかし足は守られていて固い。そこで実戦では前蹴りが安全である。靴を履いているため、攻撃側がダメージを受けるリスクが最も少ないためである。大学時代のセレンのように軍靴を履いて爪先に鉄甲が入っている場合は爪先を突きこむように蹴るのが特に有効で、この蹴りを使えば厚いドアにも人力で穴を開けられる。人体相手なら膝で合わせてこようがどこで合わせてこようが確実に破壊できる。
ときに柔道は路上がコンクリであることを考えると、相手を掴みさえすれば空手などよりも強い。投げるだけで簡単に致命傷である。投げなくとも固め技が豊富なので相手を取り押さえることもできる。ただ柔道は打撃に対するガードの練習が圧倒的に不足しており、空手の人間を掴む前にKOされる恐れがある。
また、柔道の最大の弱点は服装である。柔道着のような服を普段着ている現代人はいない。もし相手がタンクトップだったら思うように技をかけられない。まして相手が上半身裸になってしまえばよりいっそう技を封じられる。それゆえセレンは柔道経験者と喧嘩するときは常に上着をすべて脱ぐようにしていた。柔道もキックボクシングがグローブありきなのと同じで道着ありきのスポーツである。相手が裸になってしまえば戦力がだいぶそがれてしまう。
少林寺拳法は剛法と柔法が混在していて空手と柔道の間の子のようでスタンスとしては実戦向きだが、残念なことにフルコンではないため実戦向きの訓練にならない。セレンが行った流派は打ち合いがあったものの、それは例外的な催しであり、普段は型稽古や約束組手ばかりである。これでは戦闘訓練にならない。
合気道も同様で、これは要は約束組手であり、実際に戦いはしない。合気道にうまいはあっても強いはない。しかも基本的に柔法であって剛法に疎いという欠点がある。正直、実戦的な観点でいえば、格闘技の中でセレンは合気道が最弱だと感じた。K1などに合気道が参戦しないことからもなんとなく分かるだろう。
ちなみに柔道も合気道も相手に圧倒的な腕力があれば固めることはまず無理である。よく相手の力の流れに合わせて技をかけていくと言うが、それは現実的でなく、言うほど簡単ではない。実際セレンは合気道をやっている腕力の弱い女性に技をかけてもらったが、セレンが力づくで相手の手を振り解いたら、いともたやすく振りほどけた。あれはそれなりに腕力のある人間でないと制圧できない。
セレンは柔法もできるので泥酔者を取り押さえたことがあるが、警察を呼んだところ、やってきた警官は泥酔者を取り押さえられなかったということがある。訓練を積んだ現役警官でさえこのザマである。腕力のない素人であればなおさら人を固めて取り押さえるのは難しいと分かる。それに、どんなに技術があっても圧倒的な腕力には敵わない。振り回されて終わりである。
剣道は正直かなり強い。ただし欠点があり、常に棒など持ち歩かないのでいざというときに役に立たない。ただ居合を経験した剣道の有段者が真剣を持って空手道場に突っ込んでいったら、そこにいる門下生を皆殺しにするのは容易だろう。いくら強靭な肉体を持った空手家であっても真剣相手では突き殺されるか斬り殺されるかである。間合いも攻撃力も圧倒的に真剣のほうが上である。真剣相手に生身で勝つのは漫画か映画くらいのものだろう。
ただ、もし剣道が竹刀を持って戦ったら空手にも柔道にも勝てないだろう。最初の一発は入るだろうが、そんなもの強靭な肉体を持った彼らはたやすく耐え、間合いに入ってくる。そうなればおしまいである。竹刀で勝つにはよほど鋭い突きを喉元にでも入れない限り無理だろうが、そこを正確に打つのは武道家相手には厳しい。また、竹刀など掴んでしまえばたやすく制圧できるので、そこも欠点である。木刀ならまだ面一撃で相手を殺せるだろうが、それでも腕一本犠牲にされて突っ込んでこられたら負ける。ただ最初に言ったように、真剣なら剣道が最強である。これは防ぎようがないし耐えようがないからである。問題点は、真剣を持って歩くことができないという点である。やるとしたら人生破滅覚悟で襲撃に乗り込むときくらいである。
また、室内では天井に剣がぶつかる恐れがあり、室内での戦闘には不向きという弱点もある。回し蹴りは横にフリースペースが必要だが、剣道は基本的に縦にフリースペースが必要なことが多く、室内ではいっそう不利である。
居合は剣道と違って型稽古なので、居合の達人と剣道の達人が真剣で殺し合いをすれば、恐らく剣道の達人が勝つだろう。少なくとも現在の居合は演舞であり、実戦向けの技術ではない。ただ剣道家も一本を取るための稽古をしているので、実際に真剣を使った剣道家の剣さばきは綺麗に切れるものではないということを付け加えておく。
棒術は棒なので空手家などが一発目を耐えて棒を取ってしまえば終わりである。また、強靭な空手家相手なら棒を折られる恐れもある。真剣と比べても棒の威力は見劣りする。しかも棒術は手を滑らせて行うため、棒が少しでもささくれだっているだけで満足に使えなくなる。つまりそこらの角材などを使って急遽戦うというようなことはまず無理である。
鞭術はリディアはできるがセレンはできない。鞭術についてはよく分からないが、やはり刃物ではないので一撃目を耐えられてしまえば終わりではないか。
弓道は和弓が世界最大なくせに世界最弱の威力という点で全く戦闘に向かない。まず命中率が悪すぎる。そしてボウガンなどに比べて威力が弱すぎる。その上大きすぎて取り扱いが戦場では困難である。開けた場所ならともかく路上で戦うというのはまず無理である。まして室内では長さがありすぎて天井にぶつかり、弓を引くことすらできない。室内では坐射がせいぜいだが、坐射で戦えるわけがなかろう。特に近接戦闘に持ち込まれたら何もできない。つがえて引いて射るまでに間合いに入られて制圧される。実戦という意味では合気道より弱く、そもそも格闘技の類ですらなかろう。
鎌術は特殊な武術で、大学のときに長野で習った。恐らく刀狩以降の農民による武器術なのだろう。農具は徴発されないので、その農具で戦おうという主旨のものだと思われる。鎌は間合いが短いため、真剣と対峙すればかなり不利である。
実はセレンは経験がないが、薙刀は剣道より強いと思う。薙刀は日本では基本的に女子のスポーツなのでセレンは経験がない。しかし薙刀は遡れば男性の武将がもとは使っていたもので、剣より間合いが長いのと馬の脚を切れるという利点があるため、戦場では使い勝手が案外良かったという。
薙刀はリーチがあるため、剣道と試合をすれば薙刀のほうが有利である。また剣道にはない脛が有効打突点として存在するのも強みである。実戦においても薙刀のほうが真剣より有利と思われるが、柄が木製なので柄を叩き切られれば無力化される。空手家も強靭な者は木の棒くらいは折ってしまうので、無力化される恐れがある。なにより薙刀は路上でやるにはスペースがいりすぎる。薙刀は縦だけでなく横斜めにもフリースペースが必要で、しかもそのスペースは剣道より大きい。とても路上や室内で自由に振るえるものではない。さらに携帯するのが真剣以上に不便である。なお、言うまでもなく刃のついていない練習用の薙刀は竹刀と同じく威力に乏しく、実戦では空手家などに通用しないだろう。仮に刃が付いていたとしても、真剣と違って刃の部分が短いので、木の柄を握られて制圧される恐れもある。
もしセレンが真剣で薙刀と戦うとしたら、脛を切られないよう間合いをとりながら木の柄を切るだろう。どちらも刃が付いている場合、ふつうにやったら薙刀に足を切られて殺されるだろう。だからむしろ武器破壊を狙う。薙刀は長すぎて柄を金属製にできない。重すぎて振れないからだ。なので必然的に木製になるが、木製なら真剣で切れないこともない。ただ、かなり難しくはあるが。
ときに銃は言うまでもなく最強である。もはや武術や格闘技の域を超えている。頑張れば子供でも取り扱え、空手のように何年も体格を上げながら鍛える必要もない。リコイルショックで手首を痛めるなどということもあるが、それは銃の種類と取り扱い方次第でどうとでもなる。素人は1m先のものにすら当たらないというがそれは俗説で、セレンは最初に実弾を撃ったときから射撃場の的に当てた。それも取り回しの効きやすい小銃などではない。デザートイーグルである。セレンの腕力が強いこともあるだろうが、リコイルショックもたいしたことないし、手首を痛めるというようなことも最初からなかった。
銃はアメリカなどでは携帯もできるので、アメリカでは銃を持っていれば最強で、わざわざ格闘技をやる必要性すら感じられないように思える。
では銃と真剣はどちらが強いのだろうか。もちろん銃のほうが戦争に向いているので刀が廃れたわけだが、近接戦闘の個人戦では本当に銃が強いかは不明である。というのも、よほどのマグナムでもなければ銃は当たっても即死しない。マグナムであってもヘッドショットしないかぎり即死はしない。動きまわる剣術家に対して大型のマグナムでヘッドショットを綺麗に撃つのは相当な技術がいる。かなり慣れた人間でも難しい。そして撃つ前に真剣で小手を打たれたら手が落ちる。そうなれば銃は撃てなくなる。また、撃ったとしても即死はしないので間合いに入られて斬り殺される。恐らく銃と真剣が路上で戦ったら、銃が勝つか相打ちになるだろう。
ただ銃はそもそも格闘技ではない。戦闘術として確立はするかもしれないが、武術ではない。銃が最強なのは歴史が証明しているが、日本のように銃を携帯できない国では真剣も捨てたものではない。真剣は所持していても違法ではないが、銃は所持だけで違法になる。真剣は買えるが銃はふつう買えない。日本においてはいざというときに真剣を持って殴りこみに行けるが、銃は持っていないので使えないということになる。

さて、以上の経験を踏まえた上でセレンはリディアらとユベールを確立させた。ユベールは戦闘術で、実戦に向いている。服を着て靴を履いた状態で戦うことを想定している。また地面が不安定で狭い場所や障害物のある場所で戦うことを想定している。
顔面はむろんありだし、大きなグローブでガードもできないし、脛を折りやすくナイフの突進に弱い回し蹴りも多用しない。
ユベールは相手が武器を持っているケースも想定しているため、最も怪我のリスクが少なく相手との距離を調節でき、かつ相手に届くまでの距離が最も短い前蹴りを多用する。これは実際に戦闘を行う軍隊の戦闘術、自衛隊の戦闘術などに共通している。前蹴りは威力こそないが相手を容易に吹き飛ばせ、距離を保て、かつ刃物相手でも懐に入られずに攻撃できるという利点がある。
またユベールは剛法だけでなく柔法も取り入れているため、投げや固めなどの技もある。この点で、譬えるなら少林寺拳法のフルコン版に近い。また空手と柔道の融合した形にも近い。空手で柔法を取り入れている流派にも近い。総合格闘技にも近い。
ユベールは固めがあるので相手をKOするだけでなく制圧することもできる。
またユベールは武器使用も前提としているため、ナイフや真剣などで戦う技術も身につける。要するにユベールは剛法、柔法、武器を使用した総合的な戦闘術であり、実戦に向いている。

以上が現実での事情だが、これを踏まえてrdではセレンが様々な武術を経験したことになっており、その経験から最も実戦に向いた戦闘術は何かということをアシェット内で研究し、リーザの打ち立てたユベールをリディアらと昇華させたという歴史になっている。
rdのセレンの考え方はその後も受け継がれ、ユベールはljでも実戦的な戦闘術として生き残っている。アルバザード人は学校でユベールが必修なので、剛法、柔法、武器のいずれかができる国民が大半である。そのため、日本同様軍役はないが、平均的なアルバザード人は平均的な日本人よりも戦闘力が高い。

ちなみにセレンは格闘技についてこんな風に考えている。身長が2mあろうと体重が100kg超えていようと、どれだけ鍛えていようと世界チャンピオンであろうと、銃を持った5歳の女の子に簡単に殺されてしまう。それほど現実には銃は強く人間の体は脆い。どれだけ鍛えようと銃の前ではヒョロガリもマッチョも等しく無力である。そういう意味で格闘技も武術ももはやむなしい過去の産物でしかなく、歌舞伎のように廃れ行く伝統芸能に近しいのだろうと。
どれだけ鍛えて最強の男になって極めたところで銃を持った子供にすら勝てない。むなしい現実である。なんだか語学に似ている。どれだけ頑張って東大生が語学を勉強しても、ネイティブの子供より巧く話せることは絶対にないのとよく似ている。
だからセレンは格闘技にも武道にもそんなに重きを実は置いていない。ほどほどにできてそれなりに身を守れればいいかという程度で、ないよりはマシな程度の力としてしか考えていないので、そこまで強さにはこだわらない。どうせ最強になったところで5歳の幼女に勝てないのなら、そんなもの馬鹿馬鹿しいからである。
だが知能は違う。数学などの学問や芸術などの技術は磨くことでどんな道具にも負けない能力を引き出すことができる。コンピュータは計算は早いが人間と違って創造力がない。知能や芸術センスを駆使してものを作るというのは人間のほうが機械より遥かに上で、どんな道具でも代替が効かない。銃を使えば人間の努力は覆る。だが機械を使っても人間の叡智は覆らない。機械は補佐でしかなく、機械単体が人間の叡智を上回ることはない。銃は単体で屈強な男を殺せるが、機械は単独で学者の閃きを追い越せない。
セレンはそのことが分かっているため、武術よりも知能、力よりも頭を重視している。突き詰めれば力など銃という機械の前では無力なのだから。

・体格と戦闘

戦闘に向いた体格というのがある。まず体重だが、除脂肪体重が大きいほど有利である。単に太っているだけでスタミナがないとわずか数十秒でバテるので話にならない。キックボクシングなどを練習したことがあれば分かるだろうが、攻撃というのはかなりスタミナを要する。ただひたすら相手を攻撃することが許されたとしても、スタミナのないデブはわずか数十秒でバテる。そして筋肉量が少なく訓練されていない人間の打撃では素人は倒せてもやっている人間は倒せないので最終的にスタミナ負けする。つまり鍵となるのは除脂肪体重である。
次に身長だが、これは高いほうが有利と思われがちだが実戦ではそうでもない。ボクシングのような競技ならリーチが長いほうが圧倒的に有利なので身長があると確かに有利だが、喧嘩はノールールである。小さい人間は大きい人間の懐に入りやすく、タックルからのマウントを取りやすい。逆に大きければリーチが長いし、攻撃も上から下に打ち下ろすようにできるため威力が増す。つまり小さくても大きくてもメリットがあるということである。逆に言えば大きければ懐に入られやすく、小さければリーチ負けしやすいということであり、実は大きくても小さくてもデメリットがある。そういうわけで意外かもしれないが、実戦において最も有利なのは目立ったデメリットのない平均身長である。理想を言えば、平均身長で腕が長いと良い。セレンなどはこのタイプである。
平均身長で除脂肪体重が重ければ実戦においてその者はかなり強いと言えよう。実際に競技の中でも合気道などに比べて比較的実戦に近いK1や脩斗などを見ていると、必ずしも長身が勝つとは限らないことが見て取れる。

・もしかして動詞yuv対格動副詞(~されるように)

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