各国語辞典と「右」
広辞苑で右と引くと、南を向いたときに西の方角と出るそうだ。
ほかはどうかと思い、小学館の現代国語例解辞典ver.2で引いてみたら同様だった。
右と引くような人の日本語力は自ずと知れる。
その人に、より難しい東西南北で説明するって、辞書としてどうなんだろう……?
気になってOALDにも当たったところ、北を向いたときの東とある。
これもか。
MED(マクミラン)も同じ。
なぜか英語は北で説明。
ランダムハウスも同じ。
英語はこれで共通なのか?
ヘリテージだと「東を向いたときの南」だそうだ。
微妙にオリジナル。
じゃあ、レミールも恐らくそう説明するんだろうな。
しかし個人的に納得いかない。
アルカ的にはこう書けばいいのではないか?
「あなたが今この文を読み進めている方向のことです。
あなたは今、左から右に読み進んでいるといえます。」
それがなんであるか分かれば、本文中で定義語を織り込むのもアリ。
例えば、これを突き詰めるとコウビルドがそうだ。
定義文の中で定義語を入れてかえって分かりやすくするという。あれはいい。
p.s.
ちなみにラルースだとこう。
Qui est placé, par rapport au corps humain, du côté opposé au cœur (seulement épithète) : Il est sourd de l'oreille droite.
ありがちだけど、そうだな。子供に教えるときはこうだろう。
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