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親族名詞

人工言語が単に情報のやり取りに使われるのなら、親族名詞など機械的に決めればいい。
「○親等」「男女」「長幼」といった要素を組み合わせていけば、体系的に作れる。
とても覚えやすく、無駄のない造りになるだろう。

ただ、もしある人工言語が心を表現したいなら、その限りではない。
「父」のような標準的な言い方だけでなく、「お父さん」のような愛称や、「オヤジ」のような低俗な言い方があってこそ、表現力が豊かになるというものだ。
日本語にせよ英語にせよ、親族名詞にはバリエーションが多い。それだけ家族は日々の生活に関わるからだ。

アルカは表現力豊かな言語を目指しており、親族名詞は4種類ある。
標準と愛称と丁寧と低俗に分かれる。細かい語源などは辞書に譲るとして、表を載せる。

  標準 愛称 丁寧 低俗 その他
laal maal laala bemma mama,beema
kaan kakka freinoan bekka papa, beev, freinoa, xirius
miva miia lantia lanon  
息子 noi xino veina saman  
祖母 edat edan xallant bedat  
祖父 fio fiona fillens bio  
孫娘 hana naana yumina bana  
孫息子 aliiz aliina liizarxe baliz  
eeta etta eetel betta  
amel limel ameli belme  
alser etto alseere balse  
aruuj lyuuj ereej barj  

なお、表のうち、古からあるのはetto, ettaである。
メルがいたため、兄弟を表す愛称は古から存在した。

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