tal
[格詞]
[文頭純詞]
しかし、だが、だがしかし、しかしながら。中逆接。
[レベル]
1
rd;tal,kt < tail,f.l
14:制:古:tail
tail:tail:valet:manji,alt tal,kt
[語法]
talとtetの使い分けはman/milと同じ。man参照。
talとdeeでなくtalとtetの組み合わせになる。deeはdeに聞こえるため。名詞句が後続する場合、deでも文法的に正しくなってしまう。deeとdeでは区別が誤解が起こるため、男性でもこの場合はtetを用いる。
[文化]
<議論における逆接と反論>
アルバザード人は議論において、反論をする際に逆接を使わない。かなりややこしいので以下は注意して読んでほしい。
日本人AとBが議論をしているとする。Bに対してAが「だが」と言う際は、「お前の意見は分かったが、俺の意見と違う。俺の意見はこうだ」というニュアンスの「だが」である。あくまで「だが」と述べた人物の論点から見ている。
一方、アルバザード人は論議をする際に相手と向き合う姿勢を取らず、横並びになって同じ議題を見つめる。相手も自分に対して同じことをするので、通常アルバザードにおいて議論する際は、イエスの立場とノーの立場の両方を経ることになる。相手とともにイエスを検討し、ノーも検討するが、あくまで自分のスタンスはイエスかノーか最初から決まっているというシステムをとる。
アルバザード人が「だが」というときは、相手の論点に立って行う。Bに対し「だが」と言う際、Aは「お前の意見は分かった。だがお前の理屈にはこんな穴があるぞ」というニュアンスで使う。あくまで相手の論点に立ち、相手の論理の穴を突く。そのため、自分の意見が何であろうと、つまり自分がAだろうがCだろうが関係なく、常にBの論点――相手の論点で論じられる。
では、アルバザード人が「お前の言いたいことは分かったが、俺はそう思わない」という際には何というか。それは2つある。まず、協調的な議論をする気がない場合、つまり喧嘩を覚悟する場合は逆接を使う。自分の論点に立った発言を「だが」で始めた場合、それは相手に喧嘩を売ることに等しい行為なので、注意がいる。
喧嘩をしないで反論したい場合は、必ず順接を使う。形式上は順接で、yanやseeを使っているが、実際にはtalの内容である。これは反論の順接と呼ばれるもので、好んで使われる。
【用例】
an ket. tal la en ket. 私は行ったが彼は行かなかった。
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