eld
[言語]
言葉、ことば、言語
[類義語]
renal、kokko
sert
[レベル]
2
17:制:ertから。古アルカで言葉がkukuliで、言語コミュニケーションはalkute。alkuは「ku,ku(口と口)/te(関係)」から来ている。アルカ・エ・ソーンではalが意味を失うため変遷が起こり、alkuteでkukuliの意味を指した。
kukuli:kukuli:kuluwa
[語法]
「~語」はren。「~方言」はlei。具体的な言語名や方言名以外はeld。
arbaren(アルバザード語)、tiaren(ルティア語)
arbalei(アルバザード方言のアルカ)
xifereld(シフェル語)、lideld(人工言語)
[文化]
→yunis
<言葉の歴史>
・セルト
セルト0年、アルテがエルトとサールに分裂。エルトは白い球、サールは黒い球。
彼らは自らの住処としてアトラスを選んだ。アトラスの環境に合わせるため、彼らはルサージュを行い、人の形を選んだ。詳しくはlsaj参照。
エルトがフィーリアを選択し、サールを連れて草原に降り立つ。エルトはサールを指差して「サール」と言い、サールはエルトを指差して「エルト」と言った(最初の命名)。
彼らはある物質や概念が持つ本来的な名前を聞く能力を持っていた。エルトはエルトという名を定められるべく生まれた存在で、サールも然りである。ゆえに彼らは相手に自分の名を言われた際、それが確からしいと感じた。
エルトは次に空を指してjinaと言った。サールはそれを確からしいと感じた。
サールは地を指してkalと言った。エルトはそれを確からしいと感じた。
彼らは同様にして身の回りの概念の名前を確認していった(最初の語彙の獲得)。
彼らは物だけでなく概念や行為や状態の名前も知っていた。
例えば愛するという行為はtiiaという名前を持っていることを知っていた。
上下のような概念や、大きいのような状態も適切な名前を知っていた。
概念の名前を彼らはeesteと呼んだ。(名詞以外の獲得)。
また、彼らは高等な知能を基に、自らの認知に基づいた命名も行った。
サールは草原にkalmo(下の場所)と名を付けた(人間の認知に基づく造語)。
エルトはサールを抱こうとした。しかしサールは浮かない顔をしている。エルトは戸惑う。サールは悲しげな顔で近くにあったaspil(チョウノスケソウ)を手に取ると、エルトは彼女は花がほしいのだと察し、アルカットまで飛んでいき、花を観察してフィーリアに戻り、造形術(→kulul)を用いて花畑を作った。そしてこの地にminakalmoと名付けた。
サールは喜んで花畑に寝転び、紫苑を取った。エルトはそれを見てsaalminaと名付けた。
エルトがサールを寝せ、覆いかぶさろうとすると、サールはおなかを押さえて泣き出した。空腹である。
エルトは辺りを散策し、木の実、魚、動物の肉を持ってきて、サールに与え、自分も食べた(食事の提供)。
エルトがサールを見ると、サールはとたんに恥ずかしそうな顔をして、体を隠した。
裸を見られるのを恥ずかしいと感じたためである(恥の獲得)。
エルトはミナカルモに咲くコットンを手に取ると、中から綿を取り出した。
これは使えると考えたエルトは造形術で服を作り、サールに着せ、自分も纏った。
上下を覆う筒状の服で、手足のところに穴が開いており、首からかぶるように着る粗末な服だったが、白くて清潔で上質だった(衣服の提供)。
サールが喜ぶと、エルトはふたたびサールを寝かせた。
性交に集中するために温度調節の魔法を切ったところ、サールが寒さで震えた。
エルトは石を切り出し、造形術でイグルーを建てた(住居の提供)。
サールを入れると、エルトは中で火をたいて暖めた(火の使用)。
満足したサールはまず自分を指差し、次にエルトを指差し、"non dyussou tiia"と言った(最初の文)。
指差しの順番で文が構成され、SOV語順ができた。
こうして神々は結ばれた。
コミュニケーションの手段に肺臓気流を利用する姿にルサージュしたため、サールはエルトを誘惑しようとして、自らの息に芳香を乗せた。芳香は桃の香り(主成分蟻酸エチル)であった。
エルトは感銘を受け、サールに共感して自らの息に薄荷の香りを乗せた(言葉で求愛することの重要性を強調)。
エルトはkalを動詞「場所を占める」として使った。
"del ruxilo kal kulala kui"は重文で「私は家を場所として食べ物を食べる」の意味。
このkalが文法化し、「~で」を意味する後置詞になった(格明示法の獲得)。
与格はalとkerで示され、着点含意は前者、方向性は後者が担った。
また、状態を指す言葉は前置された(形容詞の獲得)。
彼らは1年後に再会することを約束した。来年から神の逢瀬が始まることとなる。
ここで彼らが作った言語がfで、最初の言語である。
・アルテムとユーマの一族
ユーマが生まれると、彼女は生まれながらにしてfを習得していた。
同時に、歪みから生まれたテームスもfを習得していた。
ただしテームス自体は喋るのが得意ではなく、知能は高くなく、言語運用能力は貧弱だった。
テームスから生まれた悪魔メルティアやベルトらもfを習得していた。
アルミヴァもまたfを習得して生まれた。
この時代はほぼ分裂に等しい産み方なので、知識を共有している。
最初にアルカを学んだのはアトワーユとルノである。
神々も人類もひとつの言語を使っていたが、離れて住みだしたため、言語が長い時間を経て分裂する可能性が出てきた。
そこで悪魔ベルトが世界各地にアンシャンテという魔法装置を作った。
泉の湖面に魔法をかけ、これをテレビのようにして使う通信装置である。
泉はエルシェルトというルナパネルを用いている(→elxelt)
各大陸に分裂した人類もアンシャンテのおかげで同一の言語を使うことができた。
また、アズゲルまでは人間も長生きだったため、言語変化自体が地球のヒトと比べて遥かに緩慢だった。
しかし音韻変化やその地域にしかない名詞の獲得などは、アンシャンテをもってしても防げなかった。
ゆえにアズゲル開戦までに音韻レベルおよび語彙レベルでの変化はあった。
しかしそれはイギリス英語とアメリカ英語程度の距離でしかなかったため、この時代はまだfが通じていた。
なお、音韻変化したものはfではなく「リュディア語」のようにその人種の名前を取って命名する。
ただ、上述のとおり、リュディア語とfの差はほとんどない。
・ラヴァスとバベルの塔
ヴァステでの言語状況はアルテムと変わらない。
一方、ラヴァス後期になると、神々が情報漏洩を防ぐために各地のアンシャンテを破壊して周った。
破壊されたアンシャンテは修理されることのないままラヴァスが終わり、神々はアルフィへ去った。
残された人類はアンシャンテを失い、寿命も短くなっていたため、ここから地球のヒト同様、言語の変化が起こることになる。
いわばラヴァス後期がバベルの塔の崩壊であり、ユーマの一族はそれから1万年ほどかけてアルカを変化させていく。
ただ、同じアルカ語族である点が地球と異なる。
言ってみれば地球上すべてが印欧語でできているようなものなので、語彙の根本的な部分などはこの世に一通りしかないことになる。
アズゲルの時代には北半球はすべて、南半球も大部分は人類が到達していた。
この時点でほぼ同じfvを話していたため、その後の言語の変化といってもタカが知れている。
【成句】
eld et lein laft alka. 言葉は最も上品な衣服である。どんなに身なりが良くても言葉遣いが悪い人間は下品に見えるという意味のことわざ。
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