en [形容詞][法副詞]否定の形副詞 [レベル]1 rd;en,kt < den,f 19:sorn:恣意かと思ったが、古アルカの否定のdenからだと分かった。 den:den [語法] 前置する。否定、命令、依頼は意味を逆に取られてはいけないので、動詞よりも先に述べる必要がある。この用法は古アルカにあったものと同じ。 動詞が先に聞こえると、頭はまずその動詞が肯定されたものだと思う。その次の瞬間に否定が来ると、真理値をひっくり返さなければならず、一瞬の迷いが生じる。命令や禁止も同じ。これら強い意味を持つ語は、先入観を与えないよう、先に禁止であるとか否定であると宣言しておいた方が分かりやすい。日本語はこういう言語でないから実感が湧かないかもしれない。 【用例】 en ke 行かない en fian 少女でない
en(2) [接尾辞]格詞から接続詞を作る [レベル]1 15:seren:klel:sid:keno(~の)。接尾辞なのはkenoがeと逆の順序で使われたことに由来する。hacma noanは古でnon keno hacmaだった。古アルカがSOVだったころの産物である。kenoでなくeを参考にすればこれは接頭辞になっていた。 [語法] an inat ket sa galtとan inat ket saen galtの比較。saenは接続詞なので、ketとgaltを繋ぐ。よってネコが門前にいるのが後者。前者は私が門前にいる。
en(3) [接尾辞]名詞ないし形容詞から属格を作る。 [レベル]1 21:keno [文化] 名詞から「~のもの」という意味を作るときは属格にする。英語のMary'sやcat'sなどに当たる。 属格は接尾辞(e)nを付けて作る。feelenで「フェールのもの」、xianで「紫亞のもの」を意味する。 las e xiaで「紫亞の手」。xianで漠然と「紫亞のもの」。 代詞の場合、属格は屈折するので、anならanenではなくantになる。
・用例 mark t'avelant et avelanten. 死神の鎌は死神のものだ。 tu et xian. これは紫亞のよ。 kaam e xia. 紫亞のほっぺ。 te let flayu e miiko. ねこのしっぽ引っ張っちゃだめよ。 tu et noan. これは私の。 tu et amon noan, yultan. ゆーちゃん、これは私のぶーぶよ。
●形容名詞
形容詞を属格化することで、「~なもの」という名詞にできる。 これを形容名詞と呼ぶとする。
kai(大きい) → kain(大きいの) fil(長い) → filen(長いの)
tu et kai(これは大きい) tu et kain(これは大きいのだ)
形容詞と形容名詞のおかげで意味の違いを出せる。
an siina kai(大きいものが好きだ):漠然と an siina kain(大きいほうがほしい):大きいのと小さいのを選んでいるときなど
特に形容詞と形容名詞が明確な訳語の違いを持つ場合において、形容名詞は非常に有用に感じられる。
avix(具合の悪い) avixen(患者)
形容名詞はふたつのものを比較して「長いほう」というときにfilenとして使うことができる。 また、なんだかよく分からない長い物質を見たときに、その名詞が何だか分からずともfilen(長いの)ということができる。 名詞が何か分かっていても言及しない場合や省略する場合に形容名詞を使うことができる。例えば「太った人」という代わりに「太いの」ということができる。wei, ti sorenで「おい、そこの背の高いの」という意味になる。 ほかに、xivel xaiやxipi xaiなどの甘いものを総称してxainということもできる。つまり形容名詞には総称用法もある。 用法がいくつかあるが、根底にはles et xai, les et filなどがある。
foken [数学]和 21:fok属格 [語法] 数学の和、差、積、商はそれぞれfoken, fiden, hanten, festenで、いずれも四則を属格化したもの。 vi hant valの場合、hantは接続詞で、viがかけられる数で、valがかける数。ket xa hal elenの場合、上つまりhalになっているのはelenでなくket。ket halen elenでも同様。このようにアルカでは格詞や接続詞の意味はその格詞や接続詞の目的語でないほうにかかる。そのため、valでなくviが「かけられる数」になる。逆に取りやすいので注意。 viがhantolでvalがhantanになる。その結果の積はhantan, hantolを使用しているのでどちらも使えず、属格のhantenで示されるようになった。動詞にかかる属格なので「~の」という意味はなく、意味を変化させつつ名詞化している。そしてこの属格の用法は和、差、商などにも及ぶ。
a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z enの見出し語検索:3件