ミロクは革命時に電子マネーを普及させ現金を廃止しようとした。政治家やマフィアがため込んでいる申告することのできない金をあぶり出すためである。すべてが電子マネー化されることで、国は国民の財産を一人一人細かく把握することができる。これは徴税の効率を上げ、管理の質も向上させる。 ところが富裕層から絶大な反対を受け、マスコミが強く反対して国民を反対運動に焚きつけたことから、国民の全電子マネー化に対する反発が強まった。一般国民の感情としては、すべての財産が形を持たない数字だけになってしまうのは不安というものであった。管理側に不具合があったときのことを考えると信用に足らないと考えた。 ミロクはそれをいうなら銀行口座も数字だけではないかと主張したが、すべてが数字になってしまう不安というのに国民は対応できなかった。というよりも、マスコミがうまく煽った。 実際のところ細かい利便性が損なわれるというのはある。日常生活でバイオメトリクス認証の電子マネーしかないと親が子供におつかいを頼むのも不便で、ジュースを友達に買ってきてもらうことすらできない。案外生活レベルで考えると不便なことがある。 電子マネーにしてしまえば恐喝や強盗ができず国民としても安全に暮らせるはずである。にもかかわらず、いまだに紙幣に拘泥する人間が少なからず存在したため、全電子マネー化は諦めることとなった。その結果革命後も紙幣は残り続けたが、新しい世代は電子マネーの利便性を幼い頃から体感しているため、電子マネーの普及は年々自然と行われている。 なおミロクはマネーロンダリングのあぶり出しを諦めたわけではなく、全電子マネー化という手段は捨てたものの、デノミを伴う新札切り換えを行い、裏金のあぶり出しを行った。 【成句】 gil xina leev samil. 幸運にて手にした金は不運に去る:悪銭身につかず mel et gil 時は金なり 【用例】 gil di{tin} 大金 gil enyuul{fanten, gankems} 汚い金