iva
[言語]不定詞
[レベル]
16:制:ves(単独)から。ほぼ恣意。
[文化]
<不定詞・動名詞・分詞>

・不定詞

不定詞とは品詞が文法的に定まる語のことで、その語単体を見ても何詞か分からないもののことを指す。
アルカの場合、不定詞は名詞・動詞・形容詞・副詞になりえる。

例えばsetはla et setだとsetolという名詞にほぼ等しく、la set luだと動詞になる。同じ語形なのに文法によって品詞が変わる。
同様にfian sorat hanoiのsorは動詞だが、fian sorのsorは形容詞である。
またan lax tuのlaxは動詞だが、an kui lax tuのlaxは副詞である。

・動名詞

動名詞は3種ある。いずれにせよ分詞ほどには使わない。

1:普通動名詞:els:kaiels(大きくすること)、eivels(決闘すること)
2:再帰動名詞:astel:mokastel(自分を眠らせること、寝ること)。文でいうとxe mok nosになる。yulが自分になるタイプの動名詞。
3:自然動名詞:ontel:metontel(落ちること、落下)。動名詞を使わずにいうとel met totoになる。solがelになるタイプの動名詞。

デフォルトが動詞である単語は、名詞として使うときはelsを付けなくても普通動名詞になれる。
ladは作るという意味の動詞で、動詞用法がデフォルト。名詞として使うときは動名詞「制作」として使ってよい。
この仲間にはeiv(決闘)、vort(死)、set(殺害)、lamakt(出会い)など多数がある。

eivelsはeivで良い。
しかしkaiはデフォルトが動詞でなく形容詞なので、kaiだけだと「大きい」になる。「大きくすること」ではない。

ladなどでも、自然・再帰動名詞として使う際は接尾辞を付ける。
× lad  ○ ladontel


動名詞は格を取れる。
an eivels mirok 私が神と決闘すること
eivels mirok 神と決闘すること
eiv(els) 決闘すること
lfis yun koastel a yame. 人生は自転車に乗るようなもの。
nalt ovastel 城が動くこと。nalt ov nosが根底にある。astelの効果でnosが落ちることができる。
tek metontel 葉が落ちること。el met tekが根底にある。ontelの効果でtekが前に行ってelが落ちることができる。もしel metontel tekの構造を持ったままelだけ省略してmetontel tekにしたら、わざわざontelを使わなくともel metels tekのように普通動名詞を使った上でelを省略すればよいことになってしまう。つまり自然動名詞が生きてこない。tek metontelにして初めて生きてくる。

・分詞

全部で4種ある。動名詞と関連している。動名詞よりは使うが、分詞が格を取る場合は関係詞にするほうが一般的。

普通動名詞は主格(an)と対格(ol)の分詞に分かれる。
再帰動名詞は再帰分詞(ast)になる。
自然動名詞は自然分詞(ont)になる。

形容詞として使う場合、名詞に後置する。

1:主格分詞:動詞+an:ilk e vik milman 踊る男の冒険
2:対格分詞:動詞+(ol):vik set(ol) 殺された男
3:再帰分詞:動詞+ast:nalt ovast e haul ハウルの動く城
4:自然分詞:動詞+ont:tek metont ent ゆっくり落ちる葉っぱ。entはmetontにかかっている。分詞は形容詞扱いなのでentelにしない。

動名詞同様、格を取れる。しかしこの場合は関係詞を使うほうが一般的。関係詞のほうがアスペクトを明示できるため。
fian miksan flaf = fian le miks flaf 賛美歌を歌う少女

各分詞はそれぞれ名詞用法を持つ。
laban:働かせる人、使用者
ladol:製品
labast:働く人、労働者
metont:落下物

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