照応で一度tuを使った後、同一文中で別の名詞を受ける際は距離に関係なくleを使う。逆に文中でleが使われている間は、別の遠くのものを指すときであってもleでなくtuを使う。 tuとleしかないので、無生物は同時に3つ以上照応させることはできない。tuubeやtuumiやtuusにしても元のtuが代理している名詞のことしか指せない。an siina miik. tu et toto.のtuはmiikであり、これをtuusにしようがtuubeにしようがリンゴでしかない。もちろんtuusにすることで数は変わる。
・時間を指すtu
10月にthis Augustと言ったら今年ではなく来年の8月を英語では指す。thisは未来を指す。過去は指せない。 一方アルカでは、paalの月にtu ralduraと言った場合、その年一年を範囲としてtuと呼んでいるので、tu ralduraといえば二ヶ月前のralduraの月を指すことになる。 英語では月単位にthisがかかり、アルカでは年単位にtu(この)がかかるのであろう。 日本語の場合、「この8月に」と言えば、せいぜい6,7,8月にしか使えず、月が離れると「今年の」とか「今度の」といった言い方に変わるのが自然である。日本語の「この8月」は現在が8月に近くないと言いづらい。どうも幻日英でそれぞれの語法があるようだ。 アルカの場合は一年などある範囲を決めて、その範囲の中であれば過去でも未来でも近くても遠くてもtuで指せるようである。ans malsat xok im tu ralduraともans mals sil im tu ralduraともいえる。それがたとえ何月であろうと年内であれば。また、年内でなくとも、この句の元の意味は「その年のラルドゥラの月に」という意味なので、話者のいる時間軸とずれていても、指示している時間の範囲がいつなのか分かっていれば問題なく使うことができる。 【用例】 tu miik このりんご tu et miik. これはりんごです。
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