van [法副詞]~する、~しよう。意思・意志の副詞。 [レベル]1 19:制:vano:vanoは14:sorn:vudas。制アルカには意思の副詞がないかほとんど使われず、現在形で代用していたが、自然の流れでそうなったのかやろうとしてそうなったのか区別できずしばしば不便だった。 [語法] vanは意思の法副詞であり、時制は持たない。しかし実際にアルカが使われている場面を分析するに、silの代わりにvanを使うシーンが見られる。結果、vanに近接未来の用法を認めることができる。sil vanという表現も可能だがあまり聞かれないのは、van自体に近接未来の意味があるからではないだろうか。sil vanはなにか未来であることを強調しているような印象がある。 要約すると、vanは主観的な現在ないし近接未来、silは客観的な未来を指す。主観的な未来(非近接未来)を指す場合はsil vanという言い方ができる。
・esk luna silとesk luna van
前者は天気予報などで聞かれる客観的な表現で、主観的に雨が降りそうだという場合はesk luna van inのようになる。 esk luna sil vanという表現もできるが自然ではなく、やや持って回ったような、あるいは未来を強調したような印象を受ける。 esk luna van inの場合、実際雨に意思はないが、vanで表している。ではこれは誰の意思なのかというとふたつの考え方があって、ひとつは雨を擬人化して雨自身の意思と考える見方。もう一つは話者の意思を主語である雨に投影した見方。このふたつの解釈があり得る。
・sil van
sil vanについては上記の通りだが、原則的にはそのまま「~しようとするだろう」という意味である。例えばkaan set sil van an ol la ser tu(もしこのことを知られたら父は私を殺そうとするだろう)のように。
・仮定に対するsilとvan
"ti na to on erim ol oma gaax a ti?"(犬に吠えられたら心臓にどう感じる?)に対して"non na sil palsa anneu"(ドキドキします)と答えることができる。 質問は仮定の文であり、それが起こるかどうかは定かでない。それに対してnon na vemのように現在形で答えると、まだ起こっていないことに対して想像で怯えてしまうというニュアンスになってしまう。それを防ぐために今現在は怖くないが、もしそうなった場合には怖くなるだろうという意味でsilを使うことがある。もしそうなった場合というのは未来のことなので、silを使うわけである。 なおこの場合、怖がるだろうことが客観的な判断であればsilを、主観的な判断であればvanを使う。つまり、冒頭の質問に対しnon na fan palsaと答えることもできる。その場合、幽体離脱した客観的な視点で自己を見て「恐らくその状況になったら自分はこうするだろう」とは考えていないことになり、主観的な判断で自分の目線で「あぁ怖いだろうな」と判断していることになる。両者の違いは日本語に訳出することが難しい。 ちなみにnon na tea palsa anneu(もしそうなったらドキドキします。まぁ実際にはしませんけど)と現在形で答えることもできるが、質問文の内容が起こる可能性が極めて低い場合以外には違和感があるし、また子供が使う表現でもない。
なお、「もしあの時、犬に吠えられていたら心臓にどう感じた?」の場合はどう答えるだろうか。この場合、確定した過去の事項についてなので、non nat tea palsaやnon nat fan palsaとは言えるが、non nat sil palsaとは言えない。 【用例】 ya, ke van. あぁ、行こう。(勧誘の意味ではなく主語(=この場合自分)の意思として) non sot van ranel anneu. ちゃんとやるつもりでした。 【画像】
van(2) [言語]フレマゼル語の活格を表す語 [反意語]tis rd;<fremazer 24
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