言語と文化
言語は文化や風土から影響を受けます。
例えば、日本語は日本の文化や風土から影響を受けています。
日本人は米を主食にするので、「稲」と「米」という単語を区別します。
また、年功序列の厳しい社会なので、年齢によって兄と弟を区別します。
文化や風土はこのように言語に影響を与えます。
「狼」と"wolf"は生物学的には同じものを指しますが、「狼」は一匹狼のイメージから「孤高」な印象があります。
対して、西洋ではたいていwolfは残酷な動物という印象があり、童話などでは悪者として登場します。
こういう違いも人々の価値観や物の見方が言語に反映された結果です。
人工言語も言語ですから、文化と風土から影響を受けます。
たいていは作った人の文化を継承します。
小説を書いている方で異世界の言葉を作りたい場合は、文化と風土も作っておくと、より異世界の言語らしくなります。
「文法や単語は異世界のものだけど、ところどころ日本の文化や風土を用いている」という違和感を回避することができます。
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