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人工言語の作り方

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エスペラントで「ありがとう」は恥ずかしい?

エスペラントで「ありがとう」はdankonといいますが、何だか日本人にとっては若干言いづらい言葉ですよね。
また、エスペラントのindiは「値する」という意味ですが、中国語のyin1di4(陰核)に音が似ています。同じくmimi(身振りで示す)はmi1mi(おっぱい)を多少想起させます。
もっとも、中国語には声調があるので実際に聞き間違えるほどではないでしょうが、それでも多少は気まずいでしょう。

人工言語の単語が他の言語の卑語と重なってしまうことはよくあります。
一般に卑語は短いです。例えばアホ、バカ、カス、crap, damn, brat, bitchのように。
短いということは、それだけ自分が作った言語の単語と重複する確率が高いということです。

本音を言えば他の言語の卑語とかぶる単語は使いたくないですよね。ですが世界には何千もの言語があるので、ひとつも重複しないようにするのは不可能です。
もっとも、ひとつひとつの単語を恐ろしく長くすれば重複を避けられます。例えば「目」をtadermasefteringajampontのようにすれば、いずれの言語の卑語とも重複しません。でもこんな言語は実用的ではありません。

どのみち卑語の重複が避けられないのであれば、気にしないのが一番です。
もし気になるのならメジャーな言語を10個くらい挙げ、その中からfuckやshitといった代表的なものを選んで、これらの音を排他していけばいいと思います。

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