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人工言語の作り方

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初級編

序文

人工言語とは

言語の作り方

応用編

続・人工言語

人工言語Q&A

高度な作り方

回顧録

付録

読書案内

人工言語学研究会

造語するときは事前調査を

単語はどうやって作ればいいのでしょう。
アポステリオリの場合、何らかの言語から単語を借りてくるので、あまり造語で悩むことはないでしょう。
エスペラントのように名詞がoで終わるという規則がある場合、そういったルールを適応するだけで自然と造語できます。
例えば梅ならumeoでいいわけです。着物はもともとoで終わっているからkimonoで構いません。

アプリオリの場合、単語はゼロから作らねばなりません。このとき、きちんと名付ける概念を調べてから命名しましょう。
例えば日本語の「有理数」は本来「有比数」と呼ぶべきものです。rationalという語の訳を間違えた結果、こうなりました。
事前調査をしないと、有理数のことを自分の言語で「ことわりのある数」と訳してしまう恐れがあります。

「帝王切開」なども誤解が元で生まれた訳語です。面白いので一度語源を調べてみてください。
ともあれ、アプリオリで造語をする場合はきちんと事前調査をしてください。

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