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語源で世界を観る


さて、前回は語源の読み方を扱ったけど、今回は語源から世界を観る方法についてよ。
語源を見ると歴史や地理を通じて世界が見えてくるの。
それに、単語を覚えるときにも役立つのよ。



単語かぁ。アルカの場合アプリオリだから、英語や日本語から全然単語を予想できないのよね……。
こういうときに語源が役立つのかなぁ……?



そうだね。例えばeという音は水に関係することが多いの。水はer、血はeri、川はereiという具合にね。
faは火に関係することが多く、faiは火、fadoはマグマ、faimは炉端という風に。
慣れてくれば知らない単語を見ても、語形から何となく「○○系の単語かなぁ」と想像できるようになるよ。



さらに、語源欄の使い方は記憶の強化以外にもあるわよ。
アルカは惑星アトラスのひとつの言語でしかないの。世界にはルティア語やケートイア語など、色々な言語があるわ。
同じアルカだって方言によって北と南では違うし、時代や身分や職業によっても言葉は変わるわ。
語源欄はその単語がどの言語や方言からどの時代にどういう経緯で入ってきたかが書かれているの。



ということは、言葉の歴史を観る上でも語源欄は役に立つと?



そういうことね。ここでひとつ、語源から歴史を感じ取るための具体例を出しましょう。
例えば私は占い師よね?占い師はfuulanというの。anは「~する人」という意味ね。
じゃあfuulがどこから来たのか見てみましょう。

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fuul
[名詞]占い、卜、占卜
[動詞]占う
kk;>fuul.in < ful.fv.l
19:fulmiia:自分の名前を語源にしたもの
【用例】
ren fuul non. 私について占ってちょうだい。
ren fuul ami vast tas. 僕が試験に受かるか占ってください。
ren fuul non on hatia. 私の恋愛運を占って。

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このとき見るのは地球の語源じゃなくて、アトラスの語源のほうね。
つまり「kk;>fuul.in < ful.fv.l」のほう。
地球の語源は作者さんたちの作業録だから、アトラスの語源とは内容が別物である場合が多いの。気をつけてね。



凡例の略号を使って読みとくと、「kk;>fuul.in < ful.fv.l」は――
「カコの時代にイネアート語のfuulから借入した。イネアート語のfuulはフィルヴェーユ語のfulを音的発達させたもの」
――という意味か。



そう、よくできたわね。
この時点で2つの外国語が関与していることが分かるわね。
また、時代もだいぶ古いことが分かるわ。
こうやって見ていけば、どのように「占い」という単語がアルカに入ってきたかが分かるでしょ。



うん!
恐らく占い師というのは、元々イネアート国に多かったものなんじゃないかしら。
それがカコっていう時代にアルバザード国に入ってきたと。



正解。イネアートにはかつて精霊が住んでいたの。精霊はそういった予見に長けていたのね。
実際私にも精霊の血が流れているのよ。この黒髪もその名残ね。まぁ、ウチの妹はふわふわで淡い色の髪だけど。
精霊がアトラスから姿を消して300年以上経っているから、だいぶ血が薄まっているんでしょうね……。
――とまぁこんな風に、語源は歴史や地理だけでなく、神話にも繋がっていくのよ。



たしかに語源から世界が見えてくるね!



ちなみに、アルカに影響を与えた単語は外国語見出しとして幻日に収録されているよ。
ful,fvみたいに、カンマの後に外国語の略号がついた見出しがあるよね。それがそうだよ。



幻日辞典は外国語小辞典も兼ねているのね。
ともあれ、語源欄の意義についてはよく分かったよ。
語源っていう文字の集合なのに、不思議とその向こうにある世界が見えてくるっていうのは面白いね。

*アトラスの語源は一部の語に付されています。

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