言語は文化と風土から切り離せない
英語では牛の雄雌に別々の単語を当てますが、これはイギリス人が牧畜をしていた結果です。
言語は文化と切り離せません。また、牧畜という文化はイギリスの風土が作ったものなので、風土とも切り離せません。
つまり、言語は文化と風土から切り離せません。
毎回「文化と風土」というのは冗長なので、合わせて「世界」とします。ここでの世界は言語と対比されるものです。
すなわち言語は背景となる世界からの影響を受けるということです。
なお、「文化と風土」のほうが分かりやすい場面では「世界」とは言い換えません。
さて、多くの人工言語は国際補助語です。となると世界の至る所で自分の言語が通じなければなりません。
従って、文化や風土の違いといったものを国際補助語はなるべく捨象する必要があります。
ですが、実際に言語は文化や風土の影響を受けるため、文化や風土は捨象できるものではありません。
今までの人工言語は文化と風土を考慮してきませんでした。
人工言語学研究会はその点を指摘し、「もっと文化と風土を反映した人工言語も考えよ」と主張しています。
これは大切なことなので、文化と風土が言語を支えるでもう一度ご説明します。
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