平叙・疑問・否定文
これまで平叙文の作り方を説明してきたが、疑問文と否定文はどう作るか。
疑問文
1:文末に?を置き、イントネーションを尻上がりにする。
2:文末純詞mia?を置き、イントネーションを尻上がりにする。
例 ti siina miik mia? あなたはリンゴが好きですか?
1より2のほうが丁寧。
女性の場合、通常miaがmianになる。
否定文
否定する単語の前に形副詞のenを置く。
前置するので注意。
ti en ke felka. あなたは学校に行かない。
en ti ke felka. あなたでない人が学校に行く。
ti ke en felka. あなたは学校でないところに行く。
否定疑問文
Don't you like apples?に対し、英語では好きならyesという。
日本語にすると、好きなら「いいえ」と答え、逆になる。
アルカの否定疑問文の答え方は日本語式がメインである。
「好きじゃないのよね?」と聞かれたら、「好きではない」ことの真偽を聞かれているとアルバザード人は考える。
もし好きなら「好きではない」は偽になるから、「いいえ」、つまりteoと答える。
この現象はアルカに付加疑問がないことと関係している。
しかし、相手が明らかに肯定を期待している場合は否定疑問文に対して英語式に答えることができる。
例えば日本語だと、強引に上司に飲み会に誘われる際、「え、お前来るよな?え、来ないの?来 な い の???」と聞かれたときは、「あ、はい行きます」という答えの容認度が高まる。
否定疑問文「来ないの?」に対し、yesのときに「はい、行きます」と答えている。これは英語式である。なぜかというと、相手が肯定を前提としているからだ。
これと同じ現象がアルカにも起きる。
相手が強く肯定を要求しているときは英語式で答えてよい。
だから厳密にいえばaxとかteoだけではどちらなのかわからないのだが、実際の会話では空気を読んでわかることなので、日本語と同じく取り立ててコミュニケーション上の問題にはならない。
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