ランジュ – 2013年6月30日

2013年6月30日

退院と同時に殺人未遂で逮捕。
彼女と一緒に逝けないなら恋人時代の彼女の言葉を守れない。これでいい。
だがその後刑事から死亡を告知され、目の前が真暗になった。自分は死ねなかったのに咎のない彼女は逝ってしまった。
もう彼女はいない。帰ってこない。そういう風にしてしまったのは自分なのだ。

取調室で聴取が行われた。
正直に彼女の言葉を出したらどうなるだろう。
「そんなの相手が好きなうちだけの話だろ。そんな言葉本気にしてたのか?」
そんな風に、彼女のあの時の想いは汚される。
心ないものによって、あの頃が踏みにじられる。

捨てられて逆恨みしたのだと説明した。それ自体は本当だし、周囲も納得するだろう。
しかし動機はどうするか。2011年から計画していたのを突発的に見せるにはどうするか。
4月に息子の登校を確認させたときに気付かれたら、計画を以前書いた小説の5/21に前倒しするつもりだ。
だがイレギュラーがなかったので十年目の6/27を迎えてからの計画となった。

計画が知られれば背景にある「彼女の言葉」もいずれ引き出される。そうなると単なる逆恨みが動機でないとバレる。計画は知られてはならない。

単なる逆恨みによる犯行という説明の動機付けとして、前日に母親であるリーザに暴力をふるい、出て行かれ、生活を頼っていたので生きていけなくなって動転してやったと述べた。彼女を突き放したことが動機づけに使われることになるとは。
今後知人と連絡が取れても嫁と母に捨てられ悔しいと伝えよう。

だが生活ができなくなったのと8年前に離婚した妻を刺すのとは繋がりがないと整合性を指摘された。
犯行時には貯金もあったから立て直しもできたし、最悪生活保護がある。生活ができるのに生活ができなくなったからでは説明がつかないと言われた。
慣れない嘘は吐くものではないなと感じた。
結局逆恨みで押し通し、マスコミにもその情報が渡った。

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