Reallang

2015/9/24 seren arbazard

Se分類ではArtlangの下位。モユネ分類ではREL(real or realistic)として提案。ふつう人工言語はセレンの階梯のように言語が先で世界は後。Reallangは逆で、現実が出来たのと同じ過程で作られる人工言語のこと。
その人工言語が存在する世界を作り、宇宙を作り、星を作り、知的生命体が生まれる歴史を科学的に構築し、彼らが言語を使い始める過程を作る。彼らをその星の風土(土地)に広げ、文明を築かせ、文化を作らせる。その世界に言語は複数生じ、交易や戦争などで互いに影響を与える。このような、現実と同じ手続きでできた人工言語のことをReallangと言う。そして2015現在Reallangは無い。RELにおいては音素ひとつとっても人工言語作者の恣意によって決めてはならない。
RELにおいては音素も何もかも、あらゆる要素は自然と決まるものである。例えば地球では「アフリカから遠いほど音素が減る」というのがあり、ポリネシアの言語は音素がしばしば少ない。ポリネシアの音素の少なさは人工言語作者が決めたものでなく、自然と決まったものである。このようにあらゆる要素が決めるものではなく決まるものでなければリアルではない。Reallangを一人が80年足らずの寿命で作れるとは考えづらい。作業量が膨大すぎるからである。リアリティと作り込みという点においては究極の言語と言えるだろう。


RELとシェアワールド

2015現在カルディアはシェアワールドで、複数の言語が作られ、アルカはそのひとつであり、シェア言語である。このままだと単なる数十人規模で作ったシェア言語に過ぎず、もう伸び代はないと思う。
それで、今から単なるシェアワールドであるカルディアを宇宙レベルから見直し、フィーリア語、フィルヴェーユ語、レスティル語、アルバレン、凪霧、ルティア語、アルカなどの言語をリアルに作っていくというのはどうだろう。言語より世界や歴史を作る作業が多く、使用言語も日本語に限られるという点で人工言語屋の仕事には思えないが、仮にアルカに今以上のブレイクスルーを与えるとしたら、RELにするしか道はないと思う。

もちろんセレンが限られた労力で作り込める部分は少ない。カルディアの創始者リディアの援助も得られなかろう。確かにアルカはトールキンのエルフ語と違ってオンライン・オフライン数十人のシェア言語としてのREA、IMG、NATという点で新規性があったかもしれない。その点でエルフ語の二番煎じでないのは理解できるが、この方向性の創作は新生までにやり尽くしたと思う。このまま燻って終わるより、RELの実験にカルディアやアルカを援用できないだろうか。

カルディアとアルカをrealにするなら、フィーリア~アルバレンまでの歴史とか時代考証しないとですね。
あと、RELにするなら「後出しジャンケン的造語」をなくさないと。例えばvoxnadl(ゴルジ体)。これのネーミング、ゴルジ体が何の役に立つかわかった上での命名ですよね?それが後出しジャンケンなわけです。
地球でGoldi bodyが見つかったのはイタリア人Goldiの功績によるが、初めてこれが見つかったとき、「細胞voxnの加工場adlka」とはわからなかった。
こういうvoxnadlのような後出し語については、「元は○○と呼ばれていたが、後に仕組みがわかって、レミール言語庁が有識者の協力の下、voxnadlと名付けた」という筋書きにしないと、RELにはなれない。
で、こういうのが時代考証のひとつ。
あと、セレンの馬鹿がアルカ以外きちっと作ってなかったせいで、ルティア語や凪霧などに関する矛盾やおかしいところを直す必要もある。ルティア語の母音の説明と実際のルティア語の単語の語形の矛盾とか。

コメント

  1. >niasさん
    こんにちは。もやしと申します。
    セレンさんから提案があったモユネ分類の件について、返答しようと考えております。
    つきましては、返答内容の検討に、この場合を使わせて下さい。

    >おかゆさん、デネブさん、その他モユネ分類ユーザーの皆様
    お久しぶりです。ネットの海を漂う海月のような存在のもやしです。
    ツイッター上での意見、私の意見を総合して、セレンさんへの返答を下記内容で考えてみました。意見をいただきたく、ここに公開します。

    —–

    Seren Arbazard様

    初めまして。もやしと申します。モユネ分類の「モ」の人です。

    この度は、モユネ分類に
    新たなタグの提案をしていただき、ありがとうございます。今回、お手紙しましたのは、提案されたRELの扱いについてです。

    結論としては、モユネ分類への採用はしないものとします。

    まず、モユネ分類の考え方としては、作者の意図、目指す方向性を基準にタグ付けをするものとなります。今のRELの説明を拝見しますと、作者に対して義務を課すもののように思われます。例えば、『RELにおいては音素ひとつとっても人工言語作者の恣意によって決めてはならない。』とおっしゃっている部分がそうです。これは、作者の意図によって分類しようとするモユネ分類の考え方とは異なります。

    では次に、モユネ分類の考え方に合うように説明を修正することに検討してみます。例えば、「現実世界の言語の成立過程と同様の過程で作られることを志向する」のような説明になるかと思います。この場合、NAT(それは自然言語の複雑性や史実性を模倣することを志向する。)とIMG(それは想像世界で使用されることを志向する。)で目指されている意図と同様になると考えられます。

    以上のように、モユネ分類の考え方に合わないこと、また、合うように修正しても既存のタグの範囲と考えられるため、採用はしないものとしました。ただし、提案があった事実はWikiにして、後世のために残したいと思います。

  2. 1/27 seren arbazard

    >おかゆさん

    ReallangをREAとRELに分けたのは私の失敗です。
    既に学会の方でREAというタグがあったのに、それは別の意味の概念に私が同じREAという名のタグをつけたせいです。ですので、ReallangはREAとRELでなくPER(perfect)とAPX(approximate)に分け、この2つをまとめた言い方をRELにしました。申し訳ない。
    シャバなら30分以内に解決する誤解なのに、手紙という方法のせいで1ヶ月以上混乱させてしまいました。

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