人工言語学事典記事:【総点検】【天の邪鬼】

2015/11/15 seren arbazard

【総点検(check over:CO)】
辞書やホームページなどを一から見直し、点検すること。主に【改訂】の際に行われる。語彙が大きい言語ほどCOにかかる労力は大きくなる。語彙が3000ほどであれば数日で終わるが、アルカのように分厚い辞書で語彙も2万ほどあると数ヶ月かかるため、語彙の大きい人工言語ほどCOは嫌厭される。
形態素が変わったため、その形態素を含む語を検索して虱潰しに直していくのはただの点検ないし修正である。例えばアルカで白を意味する語がpalからfirに変わった際palを含むすべての語を検索して修正したが、その類である。

【天の邪鬼(perverse)】
理論や統計や風潮に逆らう例を悪意を持って作るもののこと。
人工言語が言語学の研究対象にならない原因の一つでもある。
言語学的にはSVOとSOVの言語が多いことが分かっている。世界の言語数はおよそ5000前後である(諸説あり)。もしOSVのインスタント人工言語を1万作れば言語学の類型論の成果は崩れる。それを言語学者は嫌う。
2013にアルカの擁護者がアルカの語彙の大きさを誇っていた。アルカのアンチはそれが面白くなく、プログラムで自動生成した文字列をWikipediaの各記事にリンクさせ、「俺語」という意味で「オーレー語」と名付け、10万の語彙を作ったと言い張った。もちろんこの文字列はWikipediaの記事に対するアドレスでしかなく語ではないので論外で、その名無しのアンチは恥をかいただけで終わったのだが、これもアルカの評価という風潮に対し、それに逆らおうとして悪意を持って例を作ったに過ぎず、このようなものを【天の邪鬼】と呼ぶ。

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