人工言語学事典記事:【LIM】

人工言語事典記事:【LIM】

2016/2/29 seren arbazard

カテゴリー:分類

あえてその人工言語にとって必要な分しか設定を持たない人工世界を持つ人工言語のこと。Limited-world language。分類タグは[LIM]。
〈作業階梯〉の順でconlangingを進めると、語彙の次に文化・風土・歴史の壁、すなわち「世界の壁」にぶつかる。しかしそもそも人工世界∋人工言語なので、ここでconworldingに注力すると、conlangerでなくconworlderになってしまう。conlangerがconlangerでいられなくなってしまうということだ。世界はとても定義しきれる大きさではないので、conworldingにはまるとconlangingが疎かになってしまうどころかそれだけで人生が終わってしまう。さらに現実世界に比べ、少人数の定義する世界はどうしても中途半端な質と量になるという問題もある。この(世界の沼)にはまらないためには、「あえてその人工言語に必要かそれ以上しか人工世界を作らない」という制約が必要である。conlangerがconlangerであり続けるためにLIMという分類は存在する。

人工言語事典記事:【世界の沼】

カテゴリー:現象

→(LIM)

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