人工言語学事典記事:【オリザニン】

人工言語学事典記事:【オリザニン】

2016/3/29 seren arbazard

カテゴリー:査定

2016年現在、世界を支配しているのは事実上白人であり、国際語は英語である。
非白人で英語ネイティブでない人の功績はたとえ白人より先に発明なり発見なり創作していたとしても、しばしば後から見つけた白人の功績のみが評価され、そっちが歴史に残ることがままある。

例えばビタミンB1はチアミンのことであるが、チアミン自体は日本人の鈴木梅太郎が世界で初めて発見し、チアミンより先にオリザニンと名づけている。
彼は誰よりも早くオリザニンを発見したのに後続のチアミンに手柄を持って行かれて、どれだけ悔しかったろう。もし鈴木がアメリカ人だったら、VB1はオリザニンと呼ばれていたはずだ。

今教科書に載っている世界史は所詮「コーカソイドとその周りの人の歴史」でしかない。
あくまで今の世界の主人公は白人で、日本人が日本語で歴史に名を残すのは難しい。

アルカも『紫苑の書』も『言語学少女とバベルの塔』も『魔法堂ルシアン』も人工言語学さえもやがてオリザニンになってしまうだろう。
我々の成してきたことは世界史から弾かれてしまうのだ。ただ白人でなく英語のネイティブでないというだけのことで。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です