人工言語学事典記事:【エゴ化(selfize)】

11/15 seren arbazard

【エゴ化(selfize)】
自分の人工言語や自分の個人的な嗜好や価値観が反映されること。REAを除く全ての人工言語に起こるが、特にARTに多い。その嗜好や価値観がマジョリティの口に膾炙すれば、その人工言語の普及において作者はより有利な立場に立つ。そしてこれは裏も然りである。
カルディアにおいてセーラー服は学生服だが、これはセレンの嗜好を反映したものである。異なる世界で地球と同じくセーラー服が学生服になる可能性は極めて低い。
エスペラントの接中辞-in-はザメンホフの「男性が無標で女性が有標」という価値観を反映している。19世紀でなければAUXとして許されなかったと思料される。
作者個人の嗜好や価値観はその作者の個人的な性格だけでなく、生育環境や時代のパラダイムに拠っても左右される。例えばどんな性格の人であれ、2015現在の日本人ならほとんど「大麻の所持→犯罪→悪いこと」という価値観を持っているが、これは日本で大麻の所持が違法だからであり、合法な国ではこのような価値観を人々は持たない。このように、性格だけでなく環境も価値観を左右する。

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