なぜ人工言語は機能するのか

なぜ人工言語は機能するのか

2016/4/8 seren arbazard

なぜ人工言語は機能(人とコミュニケーションできる)のか?人工言語屋は本当に言語を作ったといえるだろうか。
自然言語の細かい目に見えない仕組みを人工言語に無自覚に流用しているからどの人工言語もまじめに作ったものであればちゃんと機能するのではないか。音、文法、語彙、それとせいぜい文化、風土、歴史、まれに語法も。これらも含め、作業階梯の全てにおいて人工言語は土台となる部分(それは人工言語屋も自覚できていない)は自然言語の土台を借りてきていないか。土台まるごと自然言語で、とりわけ音や文法や語彙のような氷山の一角を中心にコネコネして「人工言語作りました!」って、その言語本当に人工言語か?自然言語こねただけじゃね?目に見えない部分のシステムを解き明かして土台の部分から作らないと言語を作ったなんて言えないんじゃないか?アプリオリとかアポステリオリとか以前に、言語の土台の部分まるごと自然言語から無自覚にパクっといて「言語作りました!」って言っていいのか?既にできあがっているショートケーキの苺の位置をずらしただけで「私、ケーキを作りました!」つったら殴られるだろ?言語学自体がまだ言語の仕組みを解き明かしていないのだから、人工言語の土台部分に人はまだ手を加えられないんじゃないか。アルカ含め、あらゆる人工言語は苺の位置をずらしただけの言語ではないか。スポンジや各種レイヤーまで作るには、言語学を用いて人工言語学を立てた上で人工言語学に基づいて作らないとダメではないか。今の言語学ではまだ情報不足だ。

おそらく未来の翻訳技術は、「この書き手は何がいいたいのか」を考えた上で、文意を理解し、日本語→英語とか英語→日本語にするだろう。つまり人間がやるのと同じ要領だ。というか機械翻訳を満足にやるにはAIが「この人は何を言いたいのか」を理解しないとダメだ。そういうAIを作る過程で人の言語の本質とかを解き明かすかもしれないし、人が人を育てて言語を習得させるのと同じで、言語のシステムそのものを考えなくてもAIにコミュニケーションや読解をさせる方法を取るかもしれない。まぁ多分後者で、そしたら言語学はAI時代になってもまだ言語の本質を解き明かせないことになる。

いずれにせよ私は私が生きてる時代で構築できる人工言語学を今の言語学を元に組み上げねばならない。つまり、結論を言うと、「言語学から人工言語学を立てないといつまでもconlangingはショートケーキの苺の位置をずらすだけの作業でしかないということである。

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